実川・馬取川の生きもの
昆虫類
- エルモンヒラタカゲロウ
- フタバコカゲロウ
- ムカシヤンマ
- アキアカネ
- ノシメトンボ
- モンカワゲラ
- オオカマキリ
- カンタン
- オンブバッタ
- ショウリョウバッタ
- エゾイナゴ
- エゾハルゼミ
- ヘビトンボ
- キタガミトビケラ
- ベニシジミ
- ヒメシジミ
- サカハチチョウ
- クジャクチョウ
- モンキチョウ
- ツマジロウラジャノメ
- オニグルミノキモンカミキリ
- キイロスズメバチ
ヘビトンボ【Protohermes grandis】(アミメカゲロウ目ヘビトンボ科)

出典:関市の水生生物
生態情報
- からだの特徴
からだの大きさが35~45mm、はねを開いた時の幅が85~95mmぐらいの大きな種類です。前ばねは透明ですが、黄色の紋を散りばめています。幼虫も60mmぐらいまで大きくなり、赤褐色でムカデのようなかたちをしています。口の牙は大きく、噛まれるとかなり痛みます。トンボという名前がついていますが、トンボの仲間ではありません。 - すみ場所
北海道・本州・四国・九州に分布しています。河川の上流から下流までにすんでいて、幼虫は水の中で、成虫は陸上で生活しています。幼虫は流れの速い場所の石の下からみつかります。 - 生活のようす
成虫は年1回、5~8月ごろにみられ、昼間は川のまわりでじっとしていますが、夜間に明かりによく飛んできます。幼虫は成虫になるまで3年かかります。幼虫、 成虫とも肉食で、大きなあごで小さな虫や動物などを捕らえて餌とします。
参考
河川の環境をみる時に指標となる虫で、ヘビトンボは「きれいな水」にすむ種類とされています。また、ヘビトンボの幼虫は「孫太郎虫(まごたろうむし)」という名前で、昔から子供の「疳(かん )の虫」の薬としてもちいられています。
キタガミトビケラ【Limnocentropus insolitus】(トビケラ目キタガミトビケラ科)
生態情報
- からだの特徴
からだの大きさが9〜12mm、はねを開いた時の幅が30〜35mmぐらいのトビケラです。からだの色は黒色、前ばねの色は褐色です。幼虫は15mmぐらいの大きさで色は褐色です。足は比較的長いです。 - すみ場所
本州・四国に分布しています。河川の上流にすんでいて幼虫は水の中で、成虫は陸上で生活しています。幼虫は流れが速く、石のある場所からみつかります。 - 生活のようす
成虫は年1回、春〜夏にみられ、昼間は林の中をゆっくりと飛び、夜間には明かりに飛んできます。はっきりした生活のようすはわかりませんが、一般には成虫の寿命は短く、餌も食べません。幼虫は砂や落葉などをあつめた筒状の巣を造り、そこから長い柄を石にくっつけています。巣の中から上流から流れてくる水の中の小さな虫などを捕まえて食べます。
参考
河川の環境をみる時に指標となる虫で、ヘビトンボは「きれいな水」にすむ種類とされています。
ベニシジミ 【Lycaena phlaeas daimio】 (チョウ目シジミチョウ科)

撮影:大野 豊
生態情報
- からだの特徴
はねを開いた時の幅が25〜30mmぐらいの小さなチョウです。はねは橙色で黒い点がありますが、夏にみられるものは全体的に黒っぽい色をしています。 - すみ場所
北海道・本州・四国・九州などに分布しています。海岸から高地のいろいろな開けた草地にすんでいて、家のまわり、公園、畑、河原、あれ地などに普通にみられます。 - 生活のようす
成虫は年4〜6回、3月から11月ごろまでみられ、草地の上を活発に飛びまわりタンポポ、アブラナ、シロツメクサなどのいろいろな花の蜜を吸います。幼虫はタデ科のギシギシ、スイバ、ノダイオウなどの葉を食べます。幼虫で冬を過ごします
参考
家や公園、畑のまわり、河原などで普通にみられるチョウのひとつです。
ヒメシジミ【Plebejus argus】(チョウ目シジミチョウ科)

現地撮影
生態情報
- からだの特徴
はねを開いた時の幅が30mmぐらいの小さなチョウです。はねの表面はオスが青色、メスが黒褐色で、裏面がオスは灰白色、メスは褐色でともに外側にだい橙色の帯があります。 - すみ場所
北海道・本州・九州に分布しています。主に河川に沿った日当たりが良い河原の草地などにすんでいます。 - 生活のようす
成虫は年1回、6月下旬〜7月下旬にみられ、草むらの低いところをゆっくりと飛びます。幼虫はキク科、マメ科、バラ科、ヤナギ科など草地に生育するいろいろな植物の葉を食べます。
参考
おもに河川の河原の草地にすんでいるため、河川環境と関わりを強く持った虫のひとつです。また全国的に少なくなっているチョウで、「環境省レッドリスト」で「準絶滅危惧種」に、「レッドデータブックにいがた」で「準絶滅危惧種種」に選定されています。
サカハチチョウ【Araschnia burejana strigosa】(チョウ目タテハチョウ科)

現地撮影
生態情報
- からだの特徴
はねを開いた時の幅が45mmぐらいのチョウです。はねは黒褐色ですが、春にみられるものは橙色の筋や紋、夏にみられるものは白色の筋や橙色の紋からなる複雑な模様をしています。 - すみ場所
北海道・本州・九州に分布しています。おもに山地の渓流沿いにすんでいます。 - 生活のようす
成虫は年2回ぐらい、5月〜9月に発生し、渓流沿いのウツギやヒメジョオンなどの花の蜜を吸ったり、水を吸う姿をよくみかけます。幼虫はイラクサ科のコアカソ、イラクサ、ヤブマオなどの葉を食べます。
参考
小型ですが、美しく、渓流沿いでよくみかけるチョウのひとつです。