実川・馬取川の生きもの

爬虫類

カナヘビ【Takydromus tachydromoides】(トカゲ目トカゲ科)

カナヘビ写真
現地撮影

生態情報

  • からだの特徴
    からだの大きさは16〜27cmで、からだの長さの3分の2を占める長い尾とかさついた感じのうろこが特徴的です。からだの色は褐色が基本で、お腹の部分は灰色から黄色を帯びた白色です。
  • すみ場所
    北海道、本州、四国、九州と周辺の島に分布し、平地から低山地の藪や草地、 庭先などにすんでいます。日本固有種です。
  • 生活のようす
    産卵の時期は3月〜9月です。産卵場所は芝生や草の根元の土の中に2〜6個の卵を産みます。餌は虫やクモを食べます。夜は草の上や落ち葉の下で休んでいます。

参考

人になじみのあるトカゲで、普通にみられる動物です。
カナヘビの名前は、ヘビのように細長く、可愛いので「愛蛇(かなへび)」と呼ばれるようになったそうです。

シマヘビ【Elaphe quadrivirgata】(トカゲ目ヘビ科)

シマヘビ写真
現地撮影

生態情報

  • からだの特徴
    からだの長さは80〜150cmでオスのほうがメスよりも大きいです。からだの色は黄褐色、首からしっぽにかけて 4本のx黒いすじがあります。なかには黒いすじが薄いものやないもの、真っ黒なシマヘビ(カラスヘビと呼ばれる)も見られますが、 同じ種類です。
  • すみ場所
    北海道、本州、四国、九州に分布し、平地から山地、水田、山道、畑、民家までいろいろなところで見つけることができます。
  • 生活のようす
    産卵の時期は7月〜8月で、4〜16個の卵を産みます。活動の場所は主に地表で、昼間にカエルやトカゲ、ネズミ、ヘビなどを食べます。人に見つかるとすごい早さで草むらなどに隠れてしまうので意外に臆病なところもありますが、性格は荒く捕まえたときはだいたいかみついてきます。

参考

地上での生態系では比較的上位のヘビで、人になじみのある動物です。
毒をもっていないヘビですが、かまれるととても痛いので注意が必要です。

ヤマカガシ【Rhabdophis tigrinus】(トカゲ目ヘビ科)

ヤマカガシ写真
現地撮影

生態情報

  • からだの特徴
    からだの長さは70〜150cmの普通にみられるヘビです。からだの色は褐色の地色に黒色の模様がありますが、色や模様は地域によって違いがあります。
    幼蛇(子ヘビ)は首のところに黄色い模様があります。
  • すみ場所
    本州、四国、九州に分布し、平地の水田や小川、湿地などに多くすんでいます。
  • 生活のようす
    産卵の時期は6月〜8月です。卵は6〜43個の 小さな卵を産みます。おもに昼間に活動しています。餌は小魚、オタマジャクシなども食べ、ヒキガエルのような大きな動物も食べます。敵に襲われたときは、体の前半分をふくらませたり、首を平たくしたり、おじぎのようなポーズをして敵をおどかします。

参考

地上での生態系では比較的上位のヘビで、この地域を代表する動物です。
毒をもっているヘビなので注意が必要です。

マムシ【Agkistrodon blomhoffii】(トカゲ目クサリヘビ科)

マムシ写真
現地撮影

生態情報

  • からだの特徴
    からだの 長さは40〜65cmの毒をもったヘビです。背中の両側に楕円形の模様を持っています。アオダイショウの幼蛇(子ヘビ)とよく間違えられますが、マムシの頭は三角形を長くしたような形で 大きいため区別ができます。
  • すみ場所
    沖縄県を除く、北海道、本州、四国、九州に分布しています。日本固有種です。平地から高地の森林、ヤブ、草地などに広くすんでいます。
  • 生活のようす
    出産は8〜10月です。他のヘビのように卵を産まず、子ヘビを産む卵胎生で5〜6匹を産みます。夜行性で、冬には冬眠をします。餌はカエルや小型動物を食べています。

参考

地上での生態系では比較的上位のヘビで、この地域を代表する動物です。
毒をもっているヘビなので注意が必要ですが、 捕まえたり、棒などでつついたりしなければ、滅多にかむことはありません。ただ、草むらなどを歩く時は、十分注意しましょう。