荒川水系河川整備基本方針

第1章 河川の総合的な保全と利用に関する基本方針

(1)流域及び河川の概要

【河川水の利用について】
 河川水の利用については、荒川の急峻な地形と豊富な水量を背景に、古くから水力発電や、農業用水、水道用水、工業用水として利用されてきた。農業用水としては約7,000haに及ぶ耕地の灌漑に利用され、特に下流部の越後平野において積極的な活用が行われている。また、水力発電として昭和2年に建設された鷹ノ巣発電所をはじめとする6箇所の水力発電所で使用され、総最大出力71,500kWの電力供給が行われている。

 水質については、BOD75%値で見ると概ね1.0mg/lであり環境基準値(県境より旭橋で2.0mg/l、旭橋から河口で3.0mg/l)を満足しており、全国でも上位に入る清流河川となっている。

平成12年度 全国一級河川における水質ランキング
全国(対象167河川)
1位 姫川(新潟県)・尻別川(北海道)・
後志利別川(北海道)・宮川(三重県)
11位 荒川(新潟県)
北陸(対象15河川)
1位 姫川(新潟県)
2位 手取川(石川県)
3位 荒川(新潟県)

流域図


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