荒川水系河川整備基本方針

第1章 河川の総合的な保全と利用に関する基本方針

(1)流域及び河川の概要

【中流部の説明】
 荒川が横川と合流した後、花立までの中流部には、小国町と関川村にかかる10数kmにおよぶ荒川の峡谷がある。その峡谷は、清流と切り立った岩肌が絶景の美を呈し、磐梯朝日国立公園に指定されている。また、紅葉の時期には山並みが艶やかに色を染めることから、峡谷に沿って走る国道113号は「荒川もみじライン」と呼ばれている。峡谷のなかでも鷹ノ巣つり橋周辺は県内屈指の紅葉の名所で、訪れる人が多い。また、峡谷部では赤芝ダム、岩船ダムなど、豊富な水量を利用した水力発電が行われている。
荒川中流部流域図
荒川中流部流域図

荒川もみじライン
荒川もみじライン
鷹ノ巣吊り橋
鷹ノ巣吊り橋

 峡谷部を抜けると丸山大橋が美しいアーチを描き、その下流は扇状地河川となる。瀬と淵が連続する荒川には、夏のアユ釣りシーズンになると数多くの釣り人が訪れ、清流荒川の典型的な景観を形成している。また、この中流部ではサクラマスが遡上するほか、エゾウグイが確認されている。河川敷には昭和42年の羽越水害により植生が失われた後、ヤナギ低木林やススキ群落が繁茂し、一部では河川公園が憩いの空間として整備されている。

中流域斜め写真
中流域斜め写真
(直轄上流端から下流を望む)
丸山大橋とアユ釣り
丸山大橋とアユ釣り


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