荒川水系河川整備基本方針

第1章 河川の総合的な保全と利用に関する基本方針

(1)流域及び河川の概要

 支川大石川は、幹川流路延長20kmの急流河川であり、荒川合流点から上流約7kmには大石ダムがある。ダム湖周辺には「しゃくなげ」や雪椿が群生し、オジロワシオオタカ等も確認されている。大石ダムでは、6月中旬から9月末までの貯水位を低下させる間、露出した貯水池のり面にコブナグサが自然繁茂し、緑化される。また、ダム湖周辺には年間15万人を超える人が自然散策や多目的広場の利用のために訪れている。
大石ダム全景
大石ダム全景

写真1    写真2 写真3 写真4

ダム本体の諸元
形式 重力式コンクリートダム
目的 多目的ダム(洪水調節、水力発電)
堤高 87.0m
堤頂長 243.5m
堤体積 約40万m3
貯水池の諸元
集水面積 69.8km2
湛水面積 1.1km2
総貯水容量 2,280万m3
有効貯水容量 1,780万m3

 支川横川は、幹川流路延長36kmの荒川流域最大の支川である。横川流域にはブナ、ミズナラを中心とした天然林が多く、多様な動植物が生息・生育し、河道内にはイワナ、ヤマメなどの渓流魚が多く見られる。
 また、河岸周辺には、縄文時代の遺跡が存在し、横川とその周辺から豊かな恵みを受けていたと考えられる。


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