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大町ダムなんでもQ&A


実際にダムを見学しているといろいろな疑問がわいてくる。そこでここでは、いくつか、Q&A形式で紹介しよう。

Q1 ダムの水際に緑がない部分があるのはなぜ?
  大町ダムのある高瀬渓谷では、6月の梅雨の時期から台風が来る9月までの間が大雨の降りやすい季節となっています。このため6月から9月の4ヶ月間は、いつ大雨で高瀬川の水が増えても氾濫しないように、ダムの水位を約20m低くして水をためる容量を確保しているのです。この水位の低い時期に水面の上に現れてくる部分が緑のない部分です。この部分は1年の半分以上が水の中なので、大きな木が育たず岩肌が露出しています。

Q2 龍神湖の水は、なぜエメラルド色をしているの?
  龍神湖の湖水の色がエメラルドグリーンなのは、高瀬渓谷に広く分布する花崗岩が歳月をへて風化して崩れ、花崗岩に含まれる長石の結晶が粘土化したものと、高瀬川上流から流れてくる硫黄の細かな粒子(顕微鏡でも見えないほど細かな粒子でコロイドといいます)が混じった水だからだといわれています。

Q3 ダムの高さはどのくらいあるの?
 
大町ダムの諸元  
ダムの高さ: 107.0m
ダムの長さ: 338.0m
集水面積: 193.0km2
総貯水容量: 33,900,000m3
有効貯水容量: 28,900,000m3
湛水面積: 1.1km2
大町ダムの場合、高さは107m。26階建てのビルの高さに相当します。また、水のたまる体積は2,890万m³で、東京ドーム約23杯分になります。


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