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大町ダムによる洪水の調節


高瀬川は何度も大きな洪水を起こしてきた。大町ダムは梅雨や台風などによる大雨で洪水が起きないよう、高瀬川に流れ込んだ水をいったん龍神湖に貯め、ダムから下流に流れる水量を調節して、下流の人びとの暮らしや財産を守っているんだ。

梅雨や台風などによる大雨で高瀬川が増水し、洪水を引き起こします。洪水が田畑や住宅を襲い、まちや農地が水びたしになってしまいます。

大雨による増水を大町ダムがせき止め、ダムから下流に流れる水量をコントロールして、下流のまちや農地を守ります。


さまざまに利用されるダムの水


遠い北アルプスに降った雨や雪が集まって高瀬川の流れになる。大町に住む人びとは、昔から高瀬川の水を飲料水や農業に利用してきた。いまは、一度大町ダムに貯えてから農業用水や水道用水に使い、日照り続きで水不足になったときなどにも、生活に困らないようにしているんだ。さらに、ダムから放流される水の流れ出る勢いを利用して水力発電を行うなど、ダムの水はさまざまに利用されている。

〈農業用水などを確保する〉
高瀬川の水を利用する農業用水は、以前はしばしば水不足に見舞われてきました。ダムが水量を調節することにより、いまでは安定した農業用水が供給されています。

〈水道用水を確保する〉
大町市や長野市、池田町、松川村で使う水道用水を供給します。また、これらの地域の今後の発展のための水資源も確保しています。

〈発電を行う〉
ダム湖に入る水や出ていく水は落差を利用したクリーンエネルギーで水力発電を行っています。ダム上流が中の沢発電所で下流が大町発電所です。


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