トップページ > ダムができるまで
大町ダムに流れ込む高瀬川は、勾配が急なため、上流で降った雨が一気に流れ込み、たびたび水害を引き起こしてきました。
高瀬川流域および千曲川流域では、昔から何度も大きな洪水に見舞われてきました。過去に起きた主要な土砂災害を振り返ると、昭和30年代とその前後で頻繁に災害が発生していたことがわかります。
度重なる水害を受け、ダム建設の調査が昭和42年(1967)に始まりました。
その2年後の夏、昭和44年8月に、大町ダムの建設が加速されるきっかけとなる「44災」と呼ばれる災害が発生しました。集中豪雨により大きな洪水が発生し、下流域では堤防が決壊、流域の人々は多大な被害を受けました。災害の直接の原因は大雨ですが、高瀬川流域が崩れやすい地質であること、急流でV字谷であることなどが重なって、いっそう被害を大きくしたといわれています。
![]() 災害後の葛温泉(大町市平高瀬入) |
![]() (松川村細野) |
大町ダムは完成まで19年かかりました。造られた流れを解説します。
大町ダムの諸元 | |
種類 | 重力式コンクリートダム |
高さ(堤体高) | 107m |
長さ(堤体長) | 338m |
体積 | 765,000㎥ |
有効貯水容量 | 2890万㎥ |
湛水面積 | 1.1㎢ |
集水面積 | 193㎢ |
ダム上部標高 | 906m |