雪国楽校応援隊通信 第号

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広神東小学校(9月20日)

広神東小学校4年生が羽根川の水質について学習しました。講師は元高校教諭の荒川勝利さんです。
学校近くの羽根川では、川の各部の呼び方などを学習し「川の水」「学校の噴水池の水」「ビオトープ*1の水」を水質調査用に採取しました。
理科室ではpH(ペーハー)*2調べとCOD(シーオーディー)*3のパックテストを行いました。「川の水」はCODが4〜8mg/Lという結果となり、イワナやヤマメは住めない川でした。児童からの「川をきれいにするにはどうすればいいの?」という質問に、「川の汚れをきれいにするのは、化学的なものではなく自然界にいる生物。川にはケイソウといわれる微生物が汚れを食べています。」と荒川さんから説明がありました。
(川で学習)

川の基礎用語について学習です。「むこうの岸は川の右側かな?左側かな?」児童は手を挙げて答えています。

川の水の透明度を見ています。20cm以上の深さでも底が見えるくらい透明でした。
(室内で学習)

学校に戻りCODのパックテストを行います。川の水は4〜8mg/Lの値が出ました。この数字ではイワナやヤマメはすめない水です。

「川の水はケイソウという微生物が汚れを食べて水をきれいにしています。」と荒川さん。ケイソウの顕微鏡映像も見ました。
*1
ビオトープ(Biotop)とは、ギリシャ語で「生き物(bio)の住むところ(top)」という意味のドイツの造語です。「それぞれの地域の、野生の生き物の生息空間」を意味します。
*2
pHとは、水素イオン濃度といって、水の酸性・中性・アルカリ性を示す数値です。pH7が中性で、それより数字が大きくなるとアルカリ性、小さくなると酸性となります。川の水質基準では、pHの値が6.5以上8.5以下とされています。
*3
CODとは、化学的酸素消費量のこと。酸化されやすい物質(有機物など)が分解されるために必要な酸素量がどのくらいか、化学反応を起こすことで調べることができます。数値が大きくなるほど、有機物が多く混ざっているということになります。