立山における砂防工事は急峻な山間地で行われている。周辺には年間100万人を超える観光客が訪れる立山黒部アルペンルートがあり、下流には40万人近い人々が暮らす大都市圏、富山平野がある。このような現状から立山砂防が担当する災害事業にかかる責任は増大の一方である。
「キャンプ砂防」は、都会で生活し、砂防を学び志す学生、また災害に関心のある学生を対象に平成8年から全国展開で始まり、中山間部での生活体験を通して、砂防工事が行われている流域の現状、砂防が果たす地域活性、地域防災への取り組みなどを知り、砂防事業の役割、地域活性化の支援方法、防災対策でのあり方などを学び考えることを目的としている。

※「キャンプ砂防」という名称は、国連難民高等弁務官を勤められた緒方貞子さんが始められた「キャンプ・サダコ」(世界各国の若者が難民援助の現場を実際に体験する研修プログラム)にちなんで名付けられました。(決してキャンプをしながら砂防を勉強することではありません。)

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