立山砂防事務所では、砂防事業の役割や土砂災害に対する理解を深めるため、行政関係者や研究者のみならず、幅広い方々を対象として、現地見学会を数多く開催しているほか、流域の教育機関、自治体、業界団体などと連携した防災学習の支援にも積極的に取り組んでいます。

土砂災害の恐ろしさと砂防を広く知っていただく

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『僕ら「さぼう」探検隊!』でトロッコ列車に乗車体験(小学生)

立山砂防事務所では、管内の小中学生はもとより、県内外の高校生や大学生など若い世代の方に土砂災害の脅威、砂防事業の重要性を知っていただくため、砂防工事の現場体験や工事専用軌道の乗車体験、各種の実験装置を活用するなど、学校では経験することのできない、印象に残る学習となるよう努めています。また、富山県に暮らすみなさんに向けて、土砂災害の専門家などを招いた講演会等も定期的に開催しています。

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    土石流模型実験装置で砂防堰堤の必要性を理解する(小学生)

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    立山カルデラ内でドローンの操縦を体験(高校生)

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    ミニ模型で砂防堰堤の理解を深める(出前講座:高校生)

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    全国各地から集まり、砂防工事の現場体験(大学生)

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毎年6月の土砂災害防止月間中に実施する砂防講演会

国内外の研究者・留学生等を対象とする取組み

日本国内でも有数の厳しい環境の中で事業が進められている立山砂防事務所には、国内はもとより海外からも数多くの研究者や研修生が訪れ、その技術を学んでいます。

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平成27年(2015)8月27日、マルガレータ・ワルストロム国連事務総長特別代表(防災担当) 兼 国連国際防災戦略事務局長が、砂防工事、砂防施設について視察されました。

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平成25年(2013)9月27日、富山県は国際世界遺産セミナーの一環として、国内外の専門家をお招きし、立山カルデラの歴史的砂防施設群の現地視察を実施しました。

地域の防災力向上を支援

近年、全国でこれまでの記録を上回る降雨が頻発していることにより、土砂災害も大規模に、かつ広域で発生することが多くなっています。立山砂防事務所では管内関係機関と連携し、大規模な土砂災害発生に向けた総合防災訓練を多数実施し、地域の防災力向上に努めています。

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平成29年(2017)11月 国・富山県・魚津市・住民のみなさんと合同で実施された学習型防災訓練

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平成29年(2017)9月 富山県知事も参加して行われた富山県総合防災訓練