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現況と課題 |
治水 |
荒川では、昭和42年の羽越水害以降、堤防を初めとした治水施設が急速に整備されたが、次のような課題があげられます。 |
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昭和42年の羽越水害と同様の洪水が発生した場合には、堤防破堤などにより甚大な被害が発生する恐れがある。 |
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急流河川のため、洪水時の深掘れや河岸侵食により、堤防の安全性の低下が懸念される。 |
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支川の合流点処理が完了していない堀川では、洪水時には浸水の発生が懸念される。 |
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河口部の砂州が固定化した場合には、洪水の流下阻害などが懸念される。 |
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羽越水害後35年が経過し、その間に堤防が整備され、大きな出水もないことから、住民の水害への意識が薄れている。 |
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水利用 |
荒川の河川水は、発電用水、農業用水等として利用され、また、水質は良好な状態が維持されているが、次のような課題があげられます。 |
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渇水による取水障害は発生していないものの、渇水の状況によっては、魚類などの生態系に悪影響が懸念される。 |
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河川環境 |
荒川の河川環境は、羽越水害とその復旧工事後、年月の経過とともに徐々に生物の多様性が回復してきたようであるが、次のような課題があげられます。 |
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早瀬や淵といった水辺の多様性の保全・復元への取り組みが必要である。 |
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魚がすみやすい川づくりへの取り組みが求められている。 |
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河川利用 |
荒川は、年間約30万人と多くの方に利用されていますが、次のような課題があげられます。 |
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自然を活用した、環境学習の場としての利用が求められている。 |
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良好な河川利用を促すための案内表示等による情報提供が望まれている。 |
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良好な河川利用を妨げるゴミの投棄等が散見される。 |
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川と人々との関係が希薄になってきている。 |
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維持管理 |
河川の維持管理は、適正な実施に努めてきたところであるが、次のような課題があげられます。 |
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河川管理施設の老朽化等による機能低下が懸念される。 |
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急流河川である荒川は短時間で出水するため、河川の状況把握や関係機関への情報提供の迅速化や河川管理施設の操作性の向上が必要である。 |
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河道内の砂州や樹木は、洪水の流下阻害や偏流の発生、洪水時に流出した場合における河川管理施設への影響が懸念される。 |
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