西川排水機場:工事の内容
施工期間
|
西川水門 |
1号機 |
2号機 |
3号機 |
4号機 |
5号機 |
6号機 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
総排水量 |
- |
5m3/s |
5m3/s |
10m3/s |
10m3/s |
10m3/s |
25m3/s |
完成年 |
昭和48年 |
昭和59年 |
平成4年 |
平成6年 |
平成16年 |
計画排水量:65m3/s
1〜5号ポンプ機場は、排水スピードを速くしたり、操作をしやすくする工夫をしています。また、最新の6号ポンプ機場でも、小型化や自動化などさまざまな新技術を採用しています。
【西川排水機場のしくみ】

1〜5号ポンプ機場は、満水待機方式の採用により排水の迅速化や操作性の向上を図り、また冷却水系統の簡素化などにより省スペース化を図っています。
6号ポンプ機場は、限られた設置スペースのため、主ポンプの高速小型化をはじめ、吸込・吐出水路の高流速化、立形ガスタービン採用などの様々な新技術を適用し、コンパクト化を図っています。
1.主ポンプ (25m3/s立軸軸流ポンプ)
主ポンプの高速小型化によるポンプ室のコンパクト化。セラミックス軸受、無給水軸封装置を採用し、清水系統を簡素化したことによる機器の信頼性向上。
形式 |
立軸軸流 二床式(NS2100) |
---|---|
計画吐出量 |
25.0m3/s |
計画全揚程 |
4.35m |
- ■軸封装置(ラビリンスシール)
- 非接触計の無給水軸封装置で、メンテナンスフリーです。
- ■主軸
- 堅牢で耐食性に優れたステンレスを使用しています。
- ■ケーシング
- ポンプの高速小型化に対応した高効率の水力性能を有しています。吐出しエルボを偏平する(偏平ベンド)ことにより据付高さ低減を図っています。
- ■水中軸受(セラミックス軸受)
- ポンプ無水化技術の代表例です。十分な実績と信頼性を持っています。
- ■羽根車
- 高効率、良好なキャビテーション低減特性を持つ羽根です。
- ■山形ライナ+ベルマウス
- ポンプの高流速化に対応した形状です。ポンプの吸込性能、渦流防止を図っています。

主ポンプ
羽根車組付状態
主原動機 (1610kW 立形二軸式ガスタービン)
立形ガスタービン(減速機内蔵)採用による原動機室のコンパクト化
形式 |
出力軸立形ガスタービン(パッケージタイプ) |
---|---|
定格出力 |
1610kW(2190pS) |
使用燃料 |
A重油 |
排気方式 |
押込み排気方式 |
吸気方式 |
直接吸気方式 |
- ■燃料ノズル
- 燃料を燃えやすいように霧状にして噴射します。
- ■出力タービン
- ポンプを駆動する力を取り出します。
- ■燃料室
- 燃料と空気を混合して燃焼させ高温高圧のガスを造ります。
- ■空気圧縮機タービン
- 高温、高圧ガスから空気圧縮機を動かす力を取り出します。
- ■空気圧縮機
- 吸気した空気を圧縮して燃焼室に押し込みます。
- ■出力軸
- 減速機やポンプに力を伝えるための軸です。


主原動機
中央操作室
- (1) 運転支援システム
- 運転支援監視操作設備を導入し、誤操作の防止や円滑な運転の支援を行います。
- (2) 遠方監視システム
- 遠方からの迅速・効率的な操作など、将来的な運転方法にも対応できます。
- (3) モニター監視操作の採用
- グラフィックパネルを省略しモニター監視することで、操作の信頼性向上とコスト縮減を図りました。

中央操作室

監視画面の一例