蒲原大堰・中ノ口川水門
1961(昭和36)年8月の洪水は、白根市を中心に被害をもたらしました。すでに進行していた地盤沈下の影響による治水能力の低下が明らかとなり、その解決策を考えなければなりませんでした。
しかし、中ノ口川のすぐそばには人家が密集し、簡単に堤防をつくることができません。また、昔は中ノ口川には水が豊富でしたが、信濃川の川底が低くなると、信濃川に多く水が流れるようになり、渇水期に中ノ口川では必要な水量が確保できなくなってきました。
そこで、洪水や渇水に備えて、信濃川と中ノ口川で計画的に水の量を調節する蒲原大堰と中ノ口川水門を計画したのです。
【昭和36年8月6日洪水 白根付近湛水状況(富月橋右岸付近)】