西川排水機場

西川下流域は、おしなべて地盤が低く、1964(昭和39)年の新潟地震以後、急激な市街地化が進みました。大雨が降ると自然に水が引きにくく、実際、西川への自然排水はまったく不可能で、すべてポンプによって強制排水しています。
平成10

海岸線に沿って連なる砂丘の後背の平坦地は、地盤が低く、昭和30年代初頭より生じた地盤沈下によって、最も低いところで海抜−1.9mに及んでいます。

1973(昭和48)年、信濃川との合流点に信濃川からの逆流防止を目的とした西川水門を設置。
1978(昭和53)年6月26日の洪水で市街地一帯に洪水被害が生じたため、西川排水機場の建設を計画、排水量40m3/sで1994(平成6)年までに段階的に整備しました。
1998(平成10)年8月4日、新潟市域を襲ったかつてない集中豪雨は、西川へ排水を行うポンプの処理能力を超え、西川流域にたいへんな被害をもたらしました。この水害をきっかけに、西川排水機場の排水能力を40m3/sから65m3/sに増強することとしました。
平成10年8月4日水害

寺尾西五丁目付近

下水道からの溢流が鉄砲水となって町内を襲っ
平成10年8月4日水害 洪水被害範囲

西川の計画水量
