私たち人間(ホモサピエンス)が地球に誕生したのは約20万〜10万年前、アフリカとされる。そしていくつかのグループになって地球上を移動していった。その一つがアジアへやってきて、その東の端の日本に到達したのは約3万年前と推測されている。
では、姫川流域にはいつごろから住みだしたんだろう。その手がかりとなるのが遺跡だ。
今までに姫川沿いでは紀元前1万年ごろのものとみられる旧石器が白馬村小丸山や糸魚川市大野の原山などから見つかっている。次いで縄文時代早期にあたる紀元前8千年ごろの小谷村の林頭遺跡。土器が作られるようになり、弓矢の発明により狩猟石器文化があらわれた時代のものだ。さらに糸魚川市大野の川倉遺跡で紀元前7千年ごろのものが見つかっている。一般的には、この時代になると、移り住むことをやめて、ひとつ場所で竪穴式住居に住むようになり、精巧な土器や石器が作られるようになったといわれている。白馬村では縄文時代前期、紀元前5千年ごろの舟山遺跡なども見つかっているよ。
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