〜A−2「山頂から観る北アルプスと流域の地形」〜

 「天平の森」で、砂防講座が終わった後、「アルプス紀行」一行は長峰山山頂へ向かいました。

長峰山山頂での目的は、北アルプスの山々を見るだけではありません。西山(北アルプス)と
東山(北アルプスの対面の山々)、そして全国的にも珍しい、三川合流(犀川、高瀬川、穂高川)も見えます。

 大昔から、ずっと起き続けている大地の躍動を感じられます。

 左の写真は、当日の風景です。少し曇っていましたが、アルプスの山々(左にちょっと尖っている山が「常念岳」です。)は、白いガスの向こうにはっきりと見えていました。

 ちなみに右の写真が別の日に撮った写真(真ん中左の台形の山は「有明山」です。)です。雲がないともっとすばらしい景色になると思います。

 左写真の真ん中に黒い点のようなものが見えます。トンビでしょうか?この辺りでは、トンビが襲ってくる!?そうです。
左の写真が三川合流です。中央を横に流れているのが犀川、右上から下に流れているのが高瀬川、そして見えにくいかもしれませんが左端を上から下にかけて流れているのが穂高川です。
右の写真は、東山の写真です。真ん中に二つこぶがある山がありますが、これは「入山(いりやま)」というそうです。
 皆さん、その景色に圧倒されています。

 この場所は、あまり人もいなく、車で山頂まで行けます。
 夜は、明科の夜景が美しく、北アルプスの山々も陰になって、大変良いロケーションだと思います。

 皆さんも是非一度ご覧になってはいかがでしょうか?

●学生のころ地球の構造などについて勉強したことがありましたが、殆ど全部お返しいたしました。地球の胎動がこんな身近で起こっていることを知り、驚いた。災害の発生のメカニズムについて、こんなに多くの学術的根拠により、証明(説明)され、よく理解できました。機会を作って糸魚川のフォッサマグナミュージアムを訪れてみたいと思っています。
●実際に地形を見ながら説明していただけたので、よくわかりました。
●中央構造線と名付けたのはドイツ人のナウマンであり、フォッサマグナの発見者でもあるということを知り、一度フォッサマグナミュージアムを訪ねてみたい。私の住んでいる町の隣村に大鹿村があります。ここにも中央構造線博物館がありますが、まだ訪れたことがないので近日中に見学に行ってくる予定です。
●内容が解りやすく、スライドなども利用され良かったです。
●地質を学びたいと思っていた矢先、この講座があり、取り組むきっかけとなった。ましてや、フォッサマグナの上で暮らしている私にとって研究の材料には事欠かないであろうと思います。
●昼食後で強烈に眠かったが、フォッサマグナミュージアムの竹之内さんの話が上手だったのでなんとか持ち堪えることができた。今の北アルプスがまたいで越せるくらいだったとは。上高地の伝説の「でいらぼっちゃ」を思い出した。
●すばらしい景色、それと川の流れと北アルプスの雄大さ。先生の講義がすばらしく博識で感動した。
●長峰山には自宅から30分程で来れますので、今まで数十回訪れております。景色が良いロケーションに使われる場所、緑が濃く空気がうまいなどの観光地気分が、今回、アルプス紀行の講座を受け、一変してしまいました。目前に広がるこの雄大な自然が生き生きと感じ、全く別の思いで見ることができ感激! フォッサマグナや大断層(空想)が今、私の立つ大地を走っているんです。糸魚川−静岡構造線を目の当たりにして地球が可愛く抱きしめたくなる気持ちでいっぱい、胸が熱くなりました。数億年先、北アルプスの奥穂高(現在3,190メートル)は世界一高い山に、ハワイ諸島が日本列島と合体するのを見届けたいですね。