〜牛伏川の砂防事業「フランス式階段工」〜
 
 さて、いよいよ現場に到着しました。

 私たちの仕事は、まず現場が一番です。(当たり前のことですが・・・)

 特にこの松本地方には、昔からの由緒ある砂防えん堤が沢山あります。
それはなぜかって言うと・・・。
 
 ここ松本地方は、昔から、山・川が安定しなくて、流出土砂による、災害が
絶え間なく続いていたからです。

 松本市周辺の砂防事業は、明治時代から続いているのです。

 現場説明をされた方は、長野県松本建設事務所計画調査ユニットリーダーの田下さんと細川さんです。
 
 現場は新緑に囲まれていて、気持ちよかったです。こういうのを森林浴というのかなぁと思いました(^_^)
 
 牛伏川の「フランス式階段工」は、大正時代に長野県によって作られた砂防えん堤です。

 見事な階段で、砂防えん堤によくある圧倒的な力を感じるのではなく、風景によく溶け込んでいて、優しい感じがしました。

 

これが「フランス式階段工」です(^O^)

写真よりも実物のほうがいいです。
松本市内に住んでいる方でも、知っている人が少ないみたいです。是非見に行ってみましょう〜。
右の写真は、牛伏川の「林相転換(りんそうてんかん)」の解説をしているところです。
 「林相転換」とは、明治時代、山を安定させるために植えていたニセアカシアの木々は、実は、あまり山を安定することに効果がないことが分かり、違う木々に変えていくという事業です。

 ただ単に、木々を植えるだけでは駄目なんですねぇ〜。


●大正7年に完成した「フランス式階段工」砂防施設が現在まで壊れないで使用されている技術の高さに驚いた。重機のない時代によくこんなに耐久性のある優秀なものができたものだと思う。ニセアカシアの害、またそれがあるので在来木種のコナラやクリなどに植え替えていることを始めて知った。
●フランス式階段工について、当初話を伺ったとき、地方道松本・塩尻線から見える情景を思い、あそこだなと思いましたが、実際にはもっと上流であった。実に大正時代に、このような工法を行ったことは驚きであった。しかし、この下流もフランス式階段工をまねたものであろう。木材を伐採した山河を治水したことは、学習しなければ永遠に知り得なかったことである。
●間近にいながら牛伏川の砂防フランス式階段工が牛伏川上流にあることすら知らず、大正時代に竣工されて、今もすばらしい構造が残って、松本平一帯を守り、私たちの生 活を何の支障もなくしてくださっていると勉強し、昔の人はすばらしいと実感しました。知らないことが多々あり、これからの講座が楽しみです。
●牛伏川は、鉢伏山横峰を水源とし、濫伐や野火などの原因により、荒廃した山になって、崩壊が年々拡大し、洪水などの災害を起こしていた。石堰堤、各止工、水路張石、積苗工など17種に及ぶ工種を用い工事が行われた。フランス式階段工は、木々に囲まれた自然と一体となっていて、ダムのような感じじゃなく、水の流れの美しさを見ることができました。
●古くから災害をもたらし、砂防工事が行われて来た牛伏川に、今も残るフランス式階段工と景観にはとても感激しました。
●牛伏川に美しいダムがあると聞いておりましたが、初めて実際に見ました。先人達の苦労と土石流がなぜ起きたのかの歴史をお聞きし、改めて美しい堰堤だと感じました。
●景観にマッチした工事で、後世に残すべきものだと思いました。
●周辺の景色に美しい調和をみせるフランス式階段工が、先人の汗と努力の結晶であることがわかって感動した。
●フランス式階段工による砂防施設は美しいものでした。沢山の人たちによって、人力によって造られたものの前に立ち、この講座に出させていただいている者として、ありがたいと思いました。何も知らずにあの場所に行っても感慨はないだろうと思ったからです。一つ気になることがありました。ニセアカシアなど帰化植物について、丁度今はあらゆるところで真っ白にニセアカシアの花が咲いています。以前から気になっておりましたが今回の講座に出席させていただいて益々気になりました。
●牛伏川の工事。明治の末に国家プロジェクトとして行われた工事に感銘を受けました。ほとんど人力で成し遂げられたものと思います。すごい工事ですね。小生、地元に住みながら初めての見学でした。
●身近にこのような進んだ砂防工事がありながら、明治31年からこのような進んだ工事が施工されていたのにおどろいた。現在も十分機能しており当時の技術力の高さが感じられる。
●砂防工事が明治の時代から行われていた事に驚きました。また、当時のフランス式階段工が今も現存し、その機能を果たしている事にも驚きました。砂防工事というと高度な土木技術と大規模な施設のみを連想しますが、植栽など比較的身近な作業で山と自然環境を守り、作 ってゆくことでさらにその効果を発揮させていることにも驚きました。
●思っていたより、また見た目以上に急峻な地形で、今では考えられない程荒廃して、最も砂防事業の必要性を感じた。そのお陰で今日の緑の豊かさがあると感じました。また、自然に溶け込んだ工法で動植物の生態にも悪くないし、景観にもすばらしいと思いました。生活する近くにこんな砂防方法があるのに感心しました。
●牛伏川フランス式階段工が明治時代から設計されていたなんて、こんなにすばらしい外観と災害から守ってくれる設計。説明を受けてないと石の堰堤のことを知らない。人間ってすばらしいと実感。
●地元なので以前から知っていましたが、改めて説明を受けながら見学すると昔の人の知恵に感心しました。