いいでの伝説

『寝言兄弟』(小国町)

 むかしあったおはなし。
 あるところに毎晩同じ寝言を言う3人の兄弟がいたそうです。ある日の夜、泥棒が何か盗んでやろうと思って兄弟の家の軒下までやってきました。そうしたら、ちょうど寝言の始まる時分であったそうで、一番上の兄が寝言で「そーそとござった。(そっといらっしゃった)」と言ったそうです。泥棒はびっくりして「これは見つかってしまった」と思って、しゃがみました。すると、こんどは2番目の弟が寝言で、「しゃがまってござった(うずくまりましたね)」といいました。それを聞いた泥棒は、「これでは駄目だ、本当に見つけられてしまった。」と思って、逃げ出そうとしたそうです。そしたら、一番下の弟が、「どこまで行っても、テンビン棒。」といいました。
 それを聞いた泥棒は、「いや、こんなおっかない家、二度と来れない」と思って一目散に逃げ出したそうです。それ以来、その兄弟は二度と泥棒に遭わずに幸せに暮らしたそうです。

おわり
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