飯豊山系情報

飯豊の自然 自然環境の特徴

豊かな自然の宝庫

 飯豊山系砂防事務所管内は、大朝日岳(1,870m)から飯豊山(2,105m)、大日岳(2,128m)へと南北につらなる急峻な山塊に、幾筋もの清流を集めて日本海に注ぐ荒川、胎内川、加治川が豊かに流れ、その源流部は磐梯朝日国立公園、胎内二王子県立自然公園に属し、「東北のアルプス」の名にふさわしい「残された最後の原始的な自然」として、愛されている山々で形成されています。 山々に抱かれたこの地域には、「自然の宝庫」と呼ぶにふさわしい豊かなブナ林が広がり、たくさんの生き物たちが生息しています。渓流沿いには、滝や釣り場、紅葉の美しい場所がたくさんあり、登山道を歩けば、豊かな生き物や緑とふれあうことができます。 飯豊の山々に広がるブナ林

飯豊の山々に広がるブナ林

厳しい自然環境

急流河川
急峻な山々からの流水は、上流部ではV字渓谷を形成し、荒川、胎内川および加治川の水となり、下流部の広い扇状地まで一気に駆け下ります。

荒川右支女川のV字渓谷

地理特性
日本海で発生した雲は飯豊の山々にぶつかり、たくさんの雨や雪を降らせます。また夏季の降水量も多い地域です。そのため山岳地帯では風化や侵食が進みやすく、異常降雨による土砂災害の危険性が高くなっています。

土石流出がはげしい石転び沢(梅花皮沢上流)

荒川・胎内川・加治川は北陸地域でも有数の急流河川

全国平均と比較した降水量

日本有数の豪雪地帯である飯豊山系の市町村

一面雪に覆われた飯豊の山々