新橋は、厳しい地形条件や施工性、経済性を総合的に検討した結果、旧橋の西側約70メートルの並行する位置に、2径間連続非合成鋼トラス橋が選定され、早急に工事が進められました。
2014年(平成26年)3月、旧橋を供用しながら新橋の建設工事が始まり、2021年(令和3年)8月3日、橋長203メートル、幅員11.5メートルの新橋が完成し、交通は旧橋から新橋へと切り替えられました。
国道18号および上信越自動車道はいずれも第一次緊急輸送路に指定されており、新橋の開通は、ダブルネットワーク化による道路ネットワークの強化に貢献し、平常時・災害時のいずれにおいても安定した交通を確保しています。
工事着手前
2013年(平成25年)
新橋の完成
2021年(令和3年)8月
下部構造は、大田切川の流路や斜面上の不安定な基礎を避ける必要があったことから、2径間構造とし、谷間の平地に高さ38メートルの橋脚を1基のみ配置しています。
周辺の地盤は、旧橋建設時と同様に火砕流堆積物が広く分布し、地下水位も高いという厳しい条件がありました。このため、確実な支持力を確保できる工法が求められ、旧橋に引き続き、新橋においても「ニューマチックケーソン工法」を採用して、橋脚の基礎工事が行われました。
工事では、旧橋建設から約半世紀を経て進歩した技術を活用し、高性能化した施工機械や遠隔操作による無人掘削機が導入されました。これにより、作業環境が大きく改善され、安全性の向上と工事の効率化が図られました。
下部工事の状況
2019年(令和元年)
施工機械によるケーソン内部の掘削作業
2018年(平成30年)
橋の長さ(支間長)が100メートルを超える長大橋であることから、橋脚への荷重を軽減するため、上部構造には、主桁断面が7~13メートルと変化する「変断面トラス構造」を採用しています。
桁の接合が複雑となる中間支点部では、BIM/CIMモデルを活用した3次元シミュレーションにより、部材の製作方法や工事手順が事前に検討されました。
架設工事では、自走式の「クローラクレーン・ベント架設」と橋桁上を走行する「トラベラクレーン架設」を併用し、上越側と長野側の両端から中央部に向けて同時に工事を進めることで、工事期間の短縮が図られました。
トラス桁の架設
2020年(令和2年)