なるほど信濃川
信濃川の治水

信濃川の治水対策は、長岡から越後平野に広がる新潟県の中心市街地などを洪水の被害から守るため、150年に1度の規模の降雨の時に発生する洪水を防御するものとして立てられています。
この洪水は、基準地点である小千谷地点の流量にして毎秒13,500立方メートル相当になると考えられます(基本高水流量)。
このうち、毎秒11,000立方メートルについては河道で安全に流し(計画高水流量)、不足する2,500立方メートルについては上流のダム群で調節する計画です。
毎秒11,000立方メートルとは、1分間に新潟県庁ビル(縦横49メートル、高さ87メートル)3杯分の水が流れるほどの大きさです。
ダム群については、長野県には大町ダムが完成しており、新潟県内では魚野川の支川である三国川に三国川ダムが完成していますが、現状では治水計画を達成する上で十分な状況とはいえません。