国土交通省北陸地方整備局信濃川下流河川事務所 やすらぎのしなのがわ

水生生物調査

2014年度 水生生物調査

2014年 9月 9日

 昨年度に引き続き、三条市荻堀地先の五十嵐川(下田大橋付近左岸高水敷)において、水生生物調査を実施しました。
 水生生物調査は、一般住民の皆さんに参加を呼びかけ、水生生物による簡易水質調査を行い、多くの方々に川に親しみ、川を理解し、支川を含めた信濃川の状況を再確認してもらい、水質改善の必要性や河川愛護の重要性を認識して頂くのが主な目的です。

水質調査の様子

 今年度も、総合学習の一環として三条市立飯田小学校の4年生25名の皆さんにより、当初予定していた7月17日が梅雨の悪天候のため、夏休み明けの9月に実施して頂きました。

 水生生物調査に先立ち、川の水質(pHとCOD)調査を行いました。また信濃川本川と五十嵐川の透明度の違いを見てもらいました。五十嵐川の水は上流の降雨の影響か若干濁っており、調査前日の夕方、信濃川本川で採取した水と比較した結果、採水した日の条件が違ったため五十風川の水の方が濁っておりました。
 当日は、良い天候にも恵まれ、子どもたちは水温が23℃と少し冷たく感じる五十嵐川に入り、水生生物の採取を行いました。

 子どもたちは「カワゲラ類」「カゲロウ類」「ヘビトンボ」等の指標生物の外、アメンボ、小さな魚を採取し、今回の調査でも昨年度と引き続き、五十嵐川が「T.きれいな水」であるという結果が出ました。
 水生生物調査を通して、自然の大切さ、地元の五十嵐川の河川環境を肌で感じる大切な時間を過ごせて頂けたと思います。

※pHとは、水の酸性、アルカリ性を示す指標。
 CODとは、水の汚れを示す代表的な指標。

生物採取の様子
水生生物観察の様子