〜平川にある源太郎砂防えん堤と横沢砂防えん堤〜
続きまして・・・、
今回は平川源太郎砂防えん堤の脇にある「はじめに砂防ありき」碑の前で集合式です。
集合式では、今年7月に新しく松本砂防事務所の所長として着任した植野所長
の挨拶から始まりです。
白馬村は、姫川の二つの支川「平川」と「松川」の二つの川によって、北アルプスの
山々から流れてくる土砂にずっっっと悩まれ続けました。
それは、二つの川を上流・下流を見ていると大きな扇状地が
形成されていることで分かります。
そこで、昭和37年から松本砂防事務所が事業を始めることになって
今まで氾濫していた土地は安定し、別荘地となって、やがて、
世界的大大会「オリンピック(冬期)」まで行われるようになりました。
まずは平川からどうぞ・・・。
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題名にもありましたが、扇の要(扇頂)にあるものは「砂防えん堤」でした(^^) 扇頂から広がる土砂をここでまとめて平川に流しているんですねぇ〜 さらに土砂がこの高さまであるということに驚きです。 |
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皆さん、まじめに勉強中です(^-^) |
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この写真は、以前白馬村長をされた横沢裕さんという方が言われた言葉で「はじめに砂防ありき」と書かれています。 「白馬村発展の歴史をみたとき、絶えず村の前へ前へと砂防事業が行われてきたことを忘れてはいけないと思います。」と仰っていたそうです。 |
北アルプスから流れてくる大量の土砂は源太郎砂防えん堤だけでは止まりません(*_*)
そこで、それを補う形で上流に砂防えん堤を作ります。それが横沢砂防えん堤
です。この砂防えん堤は、スリット型と呼ばれるもので、魚や野生動物が上流に行くとき
に、防えん堤によって障害にならないようにと作られたえん堤でえん堤に隙間が開いてます。
また、このえん堤は大規模崩壊のときは、大きな岩や流れを止めて、普段時は、
小さな小岩などは下流に流してしまおうという考えのものできたものです。
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左の写真が横沢砂防えん堤です。この石には間知石と呼ばれる石を張りつけて、景観や機能的、耐久性も良い工法を選んで作られました。 |
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横沢砂防えん堤の向こうには、白馬村の扇状地とその要にある源太郎砂防えん堤の上部が見えます。 |
●最も古い砂防堰堤と聞く。説明によるとどこに砂防堰堤を施したら最も効果的であるということで、この場所を選ばれたとのこと。説明を聞いてなるほど納得をした。 ●現在の別荘地を観ると、完成された砂防を感じた。(完全はないかもしれないが) ●長期にわたり、これらの堰堤を作ることにより、洪水などの心配をせず生活できるようにしてくれた方々の努力に感心しました。 ●姫川は「難事の川」とされ地元住民にとっては厄介者扱いされていたらしい。扇状地を扇に例えるなら要にあたる位置に砂防堰堤を設け、下流域は流路工で整備を行いリゾート開発に結びつけた当時の横沢村長の妙案に感心する。 ●明治時代より砂防と取り組んでいたとは人類の英知はすばらしいと思いました。 ●今回の講座7月29日が待ち遠しくて数日前より心がわくわくしてなりませんでした。平川源太郎砂防堰堤に到着し、その雄大な姿、五段に水流を流し落とす心地よい轟音に納得のゆく堰堤でした。 ●モニュメントみたいで心に残りました。一番自然にやさしくて周囲に溶け込んでいる印象を受けました。こんな堰堤なら人工物という感じを受けず、見た目にも楽しくていいなと思いました。 ●自然環境や景観にも配慮した工法ということで感銘を受けた。多少、工費がかかったとしてもこのような工法を用いることで理解は得られると思う。 ●良く考慮された創りに感心しました。白馬村長を歴任された(昭和49年〜平成2年)横沢裕氏の言われた「はじめに砂防ありき」の名言は永遠の言葉でしょう。 ●北アルプスの奥深くからの流水を、人間の治水の叡智で土石流及び水量を防御しかつ利用して民生の安定に努力されている職員の皆様及び地元の方々の取り組みに「砂防ありき」の意義を感じました。●夏を迎え、別荘地(平川沿い)に人が入り出した風景を横に観て、かつては氾濫による土砂などでとても人の住める土地ではなかったという解説が雷のごとく聞こえた。源太郎砂防堰堤と記念碑の碑文「絶えず前へ前へと砂防事業が行われてきたことを忘れてはならない」を読むと眼前に広がる白馬村の風景は先人の努力の賜であり、砂防の力の証であることを実感した。 ●人名かと思ったら近くの沢の名前からとったのだということを聞いて印象的だった。まるでナイアガラの滝を思わせる様な砂防堰堤だ。横沢堰堤から白馬村を観たとき、素晴らしい眺めだと思った。しかし、以前は人が住めるような所ではなかったということを周りの山々や沢を観て思った。この堰堤のおかげで今、この白馬の村があるのだと思った。 ●通常見かける砂防堰堤と異なり規模が大きく四段になっており、土石流の規模の大きさを感じた。下流は現在別荘地となっているが最近の気象の異常から安易な開発は考えものと感じた。 ●間知石を使った工法が採用され表彰されたことは本当に涙がでるほどうれしかったです。美しいし、素晴らしい技術(専門的にわかるわけではありませんが)が、ただすごい、すばらしい、どこでもできる所ではこんな風にしてもらいたい。 |
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