阿賀川について
もっとたのしく!あががわ-阿賀川ものしり探検ガイド-
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- 川で遊ぶときの4つの約束
阿賀川や川についての豆知識がいっぱい。これを読んで、ものしりになろう。

会津も昔は海の底
理由その1
とてもながい時間をかけながら、地球(ちきゅう)はゆっくりと変化(へんか)を続けています。約2億年前(やく2おくねんまえ)ここ会津(あいづ)が海の底だったことは、喜多方市高郷町(きたかたしたかさとまち)からクジラやジュゴン、アシカなどの化石(かせき)が見つかったことでもわかります。
理由その2
会津盆地周辺(あいづぼんちしゅうへん)には、「塩(しお)」のつく地名が多いのも、昔は海の底だったことと関係(かんけい)があるのかもしれません。
- 会津若松市(あいづわかまつし)…上小塩(かみおしゅう)、下小塩(しもおしゅう)、香塩(かしゅう)、塩新(しおしん)、塩庭(しおにわ)
- 磐梯町(ばんだいまち)…塩ノ原(しおのはら)
- 喜多方市(きたかたし)…塩川町(しおかわまち)、熱塩加納町(あつしおかのうまち)、塩ノ沢(しおのさわ)、塩峯(しおみね)、塩坪(しおつぼ)、喰塩(くいしお)、塩ノ森(しおのもり)
- 柳津町(やないづまち)…塩野(しおの)
- 金山町(かねやままち)…大塩(おおしお)
- 下郷町(しもごうまち)…塩生(しおの)
- 田島町(たじままち)…塩江(しおえ)、羽塩平(はねしおだいら)、小塩(こしゅう)
- 只見町(ただみまち)…塩沢(しおざわ)、八塩田(やしおだ)、塩ノ岐(しおのまた)
- 北塩原村(きたしおばらむら)…大塩(おおしお)
- 伊南村(いなむら)…小塩(こしお)
- 舘岩村(たていわむら)…塩ノ原(しおのはら)

川の流れにもスピードがあるんです
川の水は、海へとむかって流れていきます。では、どの水はどれぐらいの速さなのでしょうか。
簡単に調べる方法があります。もちろんあまり深くない安全な場所で、大人の人といっしょにね。
- 川の中で、ちょうどいい長さのヒモ(2~5メートル)を2人でもつ。
- 木の葉など軽くて浮かぶものを流し、ヒモのはじからはじまでかかる時間をはかる。
- ヒモの長さをかかった時間で割れば、スピードが計算できます。
たとえば…
5メートルのヒモを5秒で流れていった場合は
5メートル÷5秒=1
秒速(びょうそく)1メートルの速さであることがわかり、さらに3,600倍すれば時速が計算できます。
1×3,600=3,600メートル
ここから時速は3.6キロとなり、人がふつうにあるく速さとほぼ同じであることがわかります。
※同じ川でも岸に近い方と真ん中あたりでは、速さがちがうことを確かめてみるのもおもしろいです。

川の中をのぞいてみよう
ペットボトルを使って、簡単(かんたん)に「箱(はこ)めがね」が作れます。チャレンジしてみましょう。

1) 透明(とうめい)なペットボトルをカッターナイフで筒(つつ)になるように切ります。
※手を切らないように注意(ちゅうい)。

2) 筒の片側(かたがわ)に透明なビニールをかぶせ、まわりをテープでしっかりとめます。
※反対側(はんたいがわ)の切り口にもテープをはると安全(あんぜん)。

3) ビニールをかぶせた方を水の中にいれて、のぞきこむ。
※深いところに入らないよう注意。
川の岸はどっちが右?どっちが左?
川水が流れて行く方を下流(かりゅう)といいますが、下流にむかって、右側(みぎがわ)が右岸(うがん)で左側(ひだりがわ)が左岸(さがん)になります。
まだ鉄道(てつどう)や車がなかった時代、川を行き来する舟が多くの荷物(にもつ)を運ぶ大切な交通手段(こうつうしゅだん)でした。山国ではとれない海産物(かいさんぶつ)やほかの地方(ちほう)の特産物(とくさんぶつ)などをたくさん積み、舟は川をさかのぼってくるのです。
あるいは、下流にむかって舟を待ちわびるそんな人々の姿(すがた)から、このような決まりができたのかもしれません。

なぜ「あががわ」なの?

阿賀川(あががわ)は「アカガワ」と発音されていました。これは仏教用語(ぶっきょうようご)で水を意味する「アカ」に由来(ゆらい)するものといわれています。昔から、とても水が豊富(ほうふ)だったことがわかります。
川はどこが始まり?どこで終わり?

阿賀川は山奥の森の中に生まれ、どんどん大きく成長(せいちょう)しながら海にたどり着きます。
阿賀川の場合
- 福島県(ふくしまけん)と栃木県(とちぎけん)の境(さかい)にある、荒海山(あらかいさん)にわき出した水が集まり、小さな流れとなります。
- 田島町(たじままち)までは荒海川(あらかいがわ)と呼ばれ、その先からは阿賀川(あががわ)または大川(おおかわ)と名前を変えます。
- 喜多方市塩川町(きたかたししおかわまち)で、猪苗代湖(いなわしろこ)から流れる日橋川(にっぱしがわ)と合流(ごうりゅう)します。
- 喜多方市山都町(きたかたしやまとまち)で、尾瀬(おぜ)から流れる只見川(ただみがわ)と合流します。
- 西会津町(にしあいづまち)を過ぎ、新潟県(にいがたけん)に入ると阿賀野川(あがのがわ)と名前を変えます。
- やがて大きく成長した阿賀野川は、日本海(にほんかい)に流れこみます。

探険の規則(マナー)

「自然はそのままに」

「むやみに生き物をとらない」

「ゴミは持ち帰る」