国土交通省北陸地方整備局信濃川下流河川事務所 やすらぎのしなのがわ

関屋分水路:5つの役割

関屋分水路の5つの役割

  1. 新潟市を信濃川の洪水から守る
    信濃川の水を分水路から直接海に流すことにより、洪水の氾らんから市街地を守ります。
  2. 信濃川の水量を調節する
    渇水時に日本海に流れ出る水の量を抑えて、水道や農業用水の取水のために必要な水位を確保しています。
  3. 信濃川への塩分の浸入を防ぐ
    信濃川と分水路に設けられた水門・堰により、信濃川本川に塩分が入るのを防ぎます
  4. 新潟西港へ土砂がたまるのを防ぐ
    多量の土砂を含んだ洪水を分水路から流すことにより、西港に土砂が堆積することを防ぎます。
  5. 新潟海岸の侵食を防ぐ
    分水路から流れ出る土砂により、新潟海岸の侵食防止に役立ちます。

分水のしくみ:水量コントロール

関屋分水路は新潟市域を水害から守るだけではなく、信濃川の水量調節や塩水遡上の防止など、多彩な役割があります。
水量コントロールは”新潟大堰”と”信濃川水門”によって行っています。

水量コントロールの仕組み
新潟大堰
信濃川水門
新潟大堰 信濃川水門

【堰長】241m(川幅部分)
【ゲート形式・規模】
  主ゲート :5門 シェル構造ローラーゲート
        (幅41.2m×高さ6.4m)
  閘門ゲート:2門 ガータ構造ローラーゲート
        (幅10.0m×高さ6.4m)
  魚道ゲート:1門 ガータ構造ローラーゲート
        (幅7.0m×高さ3.65m)

【堰長】120m(川幅部分)
【ゲート形式・規模】
  主ゲート :3門 シェル構造ローラーゲート
        (幅30.0m×高さ9.1m)
  閘門ゲート:2門 ガータ構造ローラーゲート
        (幅10.0m×高さ5.2m)
  魚道ゲート:2門 ガータ構造ローラーゲート
        (アユ用 幅5.0m×高さ3.8m 1門)
        (サケ・マス用 幅2.0m×高さ4.0m 1門)

信濃川から分岐して日本海へ至る関屋分水の開削に合わせて、流量調整および海水の遡上防止を目的として1971年(昭和46年)に竣工しました。
新潟大堰は日本海に流れ出る水の量を抑えて、必要な水位を確保します。また洪水の氾濫から市街地を守ります。

信濃川水門は信濃川と関屋分水の分岐点に建設されています。
出水時に信濃川水門を制御することで流量調整を行い、関屋分水路から洪水を流下させることで本川の流量を抑え、新潟市中心部の洪水被害防止に貢献しています。