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羽越工事事務所(現・羽越河川国道事務所)は、昭和42年10月に、羽越水害の災害復旧事務所として発足し、当初、荒川町、大字坂町の保内農協の建物を一部借用し、仮事務所として業務を行いました。
「…所員の辞令交付は10月1日局長室にて行われた。管内各事務所より集合した約20名の先発隊は作業服、作業帽、長靴に身を固め、一面泥と化した災害地に乗り込んだ。…以後、鉛筆1本紙1枚から調達し、全員合宿生活による用地買収ならびに復旧工事が開始された…。」
− 初代羽越工事事務所長 森沢啓一氏 談 −
被害は農林省、国鉄、市町村と多方面にわたり、復旧工事もほとんど同時に開始されたため、作業人員と建設資材の確保に支障をきたしました。
しかし、これらの手配に万全を期し、早急に荒川および荒川水系の破堤箇所の仮締切を行ったため、ただちに応急工事に着手する事ができ、11月中旬におおむね完了することができました。
荒川頭首工
羽越水害直後の荒川の状況
平成11年の荒川の様子
国道113号線の岩船郡関川村下関から山形県西置賜郡小国町に至る間は壊滅的な被害を受けました。新潟県が復旧工事に着手し、7号線との分岐点から下関までの約12kmは9月3日、下関と関川村大内渕間の約5kmは9月9日、大内渕から県境までの約28.5kmは9月25日に1車線を確保しました。
坂町駅周辺