建設に至るまで

多枝原平は、常願寺川の水源部である立山カルデラ内、鳶山の直下に位置し、その崩壊土砂によって形成された台地です。この台地に流入する泥谷、多枝原谷、西谷、新谷などは土石流のおこりやすい渓流です。

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    集中豪雨により土石流が発生し堰堤群が埋没した状況、
    工事のトラックも流された(昭和44年8月)

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    多枝原谷第17・18・19号砂防堰堤と
    河道の状況(昭和44年8月)

多枝原平の砂防工事

多枝原平で土石流が発生したとき、安全に氾濫させるような遊砂空間として利用するため、各渓流の基幹堰堤を約1.3kmの導流護岸堤で結びました。また、各谷で発生した土石流を各谷で処理するよう、土石流の流れを誘導する土石流分散導流堤を整備しました。

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鳶山の崩壊地と直下に位置する多枝原平