関屋分水が通水から50周年を迎えるにあたり、2020(令和2)年から2022(令和4)年までの3年間に取り組んできた取り組みについてご紹介します。
2022(令和4)年に大河津分水は通水100周年、関屋分水は通水50周年を迎えました。
大河津分水は、水害に悩む越後平野の人々にとって水害から逃れるための切札として熱望され、1700年頃から幾度となく繰り返された請願が結実し、1907(明治40)年に着工、15年の歳月と延べ1000万人の人手を費やし1922(大正11)年8月25日に通水しました。
関屋分水は、地盤沈下による浸水が目立つようになった1960年頃から、信濃川による水害から守ること、新潟港の土砂堆積を抑制することを主目的とし、1964(昭和39)年に着工、1972(昭和47)年8月10日に通水しました。
越後平野の人々の暮らしを劇的に変えるターニングポイントとなった大河津分水、県都発展の原動力となった関屋分水、2つの分水は今もなお私たちの暮らしを支え続けています。
このような大河津分水、関屋分水が、それぞれ100周年、50周年を迎える機会を踏まえ、信濃川の豊かな恵みに感謝し、先人の偉業を讃えるとともに、大河津分水、関屋分水が地域の皆様により深く理解され、未来につながることを願って『大河津分水通水100周年・関屋分水通水50周年記念未来につながる事業』を行うこととしました。
2022年(令和4年)に大河津分水が通水100周年を、関屋分水が通水50周年を迎えます。これを記念して事業を実施・検討するため、関係市町村長等が委員となる「大河津分水通水100周年・関屋分水通水50周年記念 未来につながる事業実行委員会」を、2021年(令和3年)8月25日に設立しました。
関屋分水は通水から50周年を迎えることを記念して関屋分水事業にご協力頂いた地域の方々へ感謝するとともに、改めてのその役割を知っていただけるよう、50年前の式典再現や降雨体験、新潟大堰の特別開放などの催し「せきぶん誕生祭」を令和4年8月10日に開催しました。
昭和47年の通水以降、50年間まで休むことなく洪水から新潟を守っている関屋分水について、みんなで学び感謝する日として、関屋分水に関する名所を巡るウォークイベントや信濃川ウォーターシャトルの特別運行などの催し「せきぶん感謝際」を令和4年8月27日に開催しました。
関屋分水通水50周年を記念し、建設業者さんご協力の下、期間限定の特別なライトアップを実施しました。夜の海や夜景に映える新潟大堰・信濃川水門を一目見ようと大勢の方にお越し頂きました。カラーはシンボルマークの配色に合わせる工夫も。
ライトアップ期間はTwitter写真投稿キャンペーンも行いました。
信濃川流域の9つの自治体の小学生たちによる、信濃川やその支流及び関屋分水・大河津分水について学んだ成果やアイディア等を発表する機会として「分水サミット」を令和4年11月26日に開催しました。
新潟の発展を支えてきた2つの分水の記念事業を振り返るとともに、これからの川との向き合い方を考える「未来に繋げる記念シンポジウム」を令和4年12月4日に開催しました。
信濃川流域の9市町村の首長が一堂に会し、「防災」と「にぎわい創出」をテーマに、2つの分水の治水や憩いの場としての役割について語り合いました。