
わたしたちの生活にとって姫川はかけがえのない川。でも、大雨がふったりすると、一気に水かさは増え、きれいな水は茶色くにごって渦をまき、こわい暴れ川に姿をかえる。昔からこれまでに山くずれや土石流におそわれて、なんと多くの人たちが大切な命や家、田畑などを奪われてきたことだろう。
いまでは姫川やその支流の各所で災害を防ぐための工事が行われ、昔に比べれば、はるかに災害は少なくなった。君たちのなかでも、こわい体験をした人は少ないと思うよ。だけど、「災害は忘れたころにやってくる」といわれるように、自分たちのそばを流れる川が災害を起こした事実、そして災害を起こすかもしれない危険性を秘めていることを、いつも気持ちのかたすみにとどめておきたいね。 |