・カニが川から上がると大雨や出水がある。
・星が大きく見える時は雨が降る。
・岩戸山へ出た雲は雨になる。(南小谷)
・白馬岳へ朝早く日が照れば天気が悪くなる。(北城)
・五龍岳に雲がかかれば明日は雨。(北城)
・滝沢の瀬音がよく聞こえると雨が降る。(神城)
・冬の夜、障子がゴトゴト鳴ると雪が降る。
・岩戸山に三度雪が来れば里へ降る。(小谷)
・山の木の葉がいつもでも落ちない年は雪が早い。
・野沢菜の伸びのよい年は初雪が早い。
 姫川流域の人々にとって、昔から雨や雪は「農作物へのめぐみの水」であると同時に、「災害をまねくもの」でもあった。だから天気への関心が深く、まわりの自然の変化などを観察して、過去の経験とてらしあわせて天気を予想していたんだね。人工衛星を使って行っている現在の天気予報とは比べようもないけど、それなりに科学的な根拠のあるものも少なくないよ。あたるか、あたらないか、自分で予想してごらん。

・ツバメが低く飛ぶと雨が降る。
・鳥が西から東へ飛ぶと雨が降る。
・鑓ヶ岳にかさ雲がかかると間もなく天気がくずれる。
・魚が飛び上がると雨が降る。
・ハチが高い所へ巣をつくる年は雨が多い。
・アリが引っ越しすれば大雨が降る。
・カエルが木に上って鳴くと雨が降る。
・遠くの山が近くに見える時は天気が変わる。
・朝やけが白くなれば雨、黒くなれば風。
・魚のうろこに似た雲が出ると雨になる。