阿賀野川の流域紹介

観光と文化

マップ

●海の名残・福島潟
 越後平野一帯は大昔は海だったといいます。その名残が福島潟です。オオヒシクイなどの鳥が集い、オニバスなど貴重な植物が自生する豊かな自然を水が育んでいます。

福島潟
福島潟(新潟市豊栄)

●北方文化博物館
 国内屈指の大地主・豪農と呼ばれた伊藤家の邸宅は「北方文化博物館」として広く一般に開放されています。伊藤家七代の歴史と地方文化を今に伝える風格ある木造建築や美しい庭園、そしてさまざまな美術工芸品が展示されています。県内外から多くの観光客が訪れる名所となっています。

北方文化博物館
北方文化博物館(新潟市横越)

●瓢湖
 白鳥の渡来地として知られる瓢湖は、元々かんがい用の溜池としてつくられたものでした。そんな人と水との暮らしの中から生まれた池が人と野鳥の共存できる貴重なスペースになりました。

瓢湖
瓢湖(阿賀野市水原)

●会津盆地中央部の湧水群
 会津盆地は周囲の山々から多くの地下水が集まり、至る所で湧水が見られます。会津若松市北会津町には多くの湧水があり、清流のシンボルであるイトヨ(トゲチョ)やゲンジボタルが生息しています。

白山沼
白山沼(会津若松市北会津町)

●塩川の船引き祭り
 1月には塩川開運船引き祭りが行われます。東西に分かれて舟を引き合い、農業・商業・工業の益々の発展を願うお祭りで、舟運の基地として栄えた塩川の往時を偲ばせてくれます。

塩川開運船引き祭り
塩川開運船引き祭り(喜多方市塩川)

●狐の嫁入り
 阿賀野川と常浪川の合流点にそびえる麒麟山。この山にはその昔、多くの狐が棲んでいて、毎夜のごとく狐火が見られたと言います。
 この伝説から生まれた幻想的なイベントが「つがわ狐の嫁入り行列」。今では新潟県を代表するイベントの一つとして全国的に知られるまでになっています。

狐の嫁入り
狐の嫁入り(阿賀町津川)

●阿賀野川ライン下り
 阿賀町の阿賀野川ライン下りは渓谷の美しさにふれながらゆったりと下る1時間の旅。船の旅は心をときほぐしてくれます。

阿賀野川ライン下りとSL
阿賀野川ライン下りとSL

●津川の湧き水
 阿賀野川の舟運は「津川船道」と呼ばれました。その中継基地・津川には琴平清水という湧き水があります。船荷の積みおろしをする丁持衆が喉を潤した水です。

琴平清水
琴平清水(阿賀町津川)

●戸ノ口用水堰と飯盛山
 戸ノ口用水堰は、江戸時代初期に、猪苗代湖からかんがいのために会津盆地まで引かれた用水路です。飯盛山の区間は隧道となっており、戊辰戦争で敗れた白虎隊がこの隧道を通り抜けて、逃れてきたことで有名です。

戸ノ口用水堰
戸ノ口用水堰(会津若松市)

●塔のへつり
 下郷町では、岸壁が阿賀川によって侵食され、塔が並列して立っているような景色が作られています。へつりとは、この地方の方言で、川に沿った断崖や急斜面の意味です。 さまざまな形の岩がつくる景観は見事です。

塔のへつり
塔のへつり(下郷町)

●水の恵み・会津
 猪苗代湖から流れ出る日橋川や多くの支川、そして阿賀川の水に恵まれた米どころ・会津の基礎を築いたのが保科正之です。三代将軍・家光の弟である正之は幕府を支え、民政・農政の安定に心を砕きました。その精神は、武士だけでなく領民にも浸透して会津らしい、誠実で寛容な気風が生まれました。その気風を象徴するような鶴ヶ城の姿を眺め、城下を歩けば、酒蔵なども眼につきます。会津では良質な米、そして酒、そば、豆腐など豊かる水の恵みを活かした味が育まれてきました。

会津の酒と鶴ヶ城
会津の酒と鶴ヶ城