ほくりく学ぶくん通信
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川の流れや働き、治水を学ぶ模型実験を実施 石川県小松市を流れる梯川河川敷で5 年生の児童が学
「水の力がこんなに強いとはノ」。事前に立てた予想を上まわる自然の驚異の再現に驚きがこだま
原始の状態の川を再現した模型で、洪水が起きる様子をシミュレーション。洪水を防ぐには、人が自然に手を加える必要があることを学んだ
新しい発見が連続
 梯川の河川敷には、小松出張所が用意した3 種類の大型模型が並んでいました。河川改修を行っていない原始の状態、堤防の整備が不完全な状態、河岸浸食が起きる状態という3つの模型は、昨年の実験(学ぶくん通信5号参照)で使われたものと同じです。
 まず児童らは、原始の状態の川に水を流し、洪水が起こる様子を観察します。次は、不完全な堤防が用意された模型に水を注ぎ、決壊の様子の観察です。わずかなき裂から次第に破
堤が広がっていく様子に、驚きの声が次々に上がりました。
 蛇行した川がつくられている河岸浸食が起きる状態の模型では、用意された小石、砂利、竹棒、木板の材料を用いて、児童が河川改修工事を行います。そして水を流し、どの材料を使った工事が河岸浸食を防ぐ有効な手立てとなるのかを観察しました。
 では、川が直線であったならば河岸浸食は起きないのでしょうか?急きょ、作られたまっすぐな川に水を流すと、児童らは食い入るように流れを見つます。「あっ、欠けてきている!」という声に水を止め、現れてきた川底の様子を見てみると・・・。
 実験終了後、「今日、新しい発見があった人!」との問いかけに、児童全員が力いっぱい手を上げました。
 今後、児童らは梯川で調べ、実験でわかったことをまとめ、発表やグループ討論を行うまとめの段階に入ります。梯川で得られたこうした発見の数々が、どのようにまとめられ、児童らの糧となったのか。その成果が気になるところです。
 
洪水を防ぐために堤防のかさ上げ工事に挑戦
蛇行部分の河岸浸食を防ぐために数種類の材料で河川改修。
まとめの会では、予想と違った実験結果に水の威力を再認識
小松出張所による今回の支援内容
模型3 基の設営 これにともなう人材提供 実験の支援
 
国土交通省北陸地方整備局