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総合学習のテーマと合致。
常願寺川への期待も高まる |
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立山中央小学校では、4年生の総合学習のテーマに常願寺川を取り入れています。1学期に30時間行われた「私たちの常願寺川・パート1」では、児童一人ひとりがいろいろな視点から調べることで、自分が研究したいテーマをつかみとりました。川での体験や驚き、疑問などから、「石」「水生生物」「植物」「水の流れ」「ごみ」など、見つけ出したテーマは多岐におよびます。
今回の調査に参加した児童は学年全員ではありません。通常の総合学習のカリキュラムとは違い、夏休み中に任意で参加する行事であることや、常願寺川がテーマとはいっても全員が水生生物に関心を持ち、学習しているわけではないからです。
児童たちにとって常願寺川は身近な存在ですが、「学習を始める前は、富山に行く手前にある川という程度の認識だった」と担任の一人、岩峅咲由里先生。しかし、常願寺川の学習が進んだ今では「常願寺川は暴れ川」と当たり前の言葉として出てくるようになったそうです。調査場所に向かうバスの中では常願寺川への期待に胸を膨らませる声が聞かれました。 |
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石にへばりついた虫をピンセットで採取 |
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集めた水生生物は写真と照らし合わせて分類、記録 |
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川のなかで無邪気なひととき |
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今回の調査は、中流の立山橋付近から、半俵川合流付近、雄峰大橋付近と下流に向かって3地点で行われました。1地点の調査時間は45分ほど。班ごとに分かれ、川底の石をあさり、網をふるいます。そして用意されたバット(容器)に、採取したヒラタカゲロウやヘビトンボといった水生生物、小魚やカニなどが次々に入れられました。
ある子どもが石の裏にへばりついていた物体をバットに入れた途端、数百匹の線網状の生物が飛び出しました。ヨシノボリの稚魚です。「環境の急変で一気に孵化した」と同行指導をしていた水生生物の専門家の説明に、子どもたちは食い入るようにバットを覗き込んでいました。 |
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