一通り砂防について学んだ後は、「河原の石」「植物」「昆虫」の3テーマに分かれて、松川の自然探索が行なわれました。
これらの講師は、地元の専門家にお願いしました。とくに自然をフィールドにした総合的な学習では、こうした協力と連携は不可欠です。
3班に分かれた児童たちは、短い時間でしたがそれぞれのテーマでの自然探索に夢中でした。河原では講師の指導のもと、銅の原石をはじめ、子どもたちの観察だけでは気づかない珍しい石を採集して、地元・松川が持つ意外な側面を見出していました。また、河川敷では思いのほか蝶やバッタなど昆虫類が多く生息していることに驚き、多様な植物の分布や繁殖の仕組みなどを学びました。マクロな視点で自然に触れる機会が少ないだけに、自然探索が終わったあとの児童たちは、自分たちの発見に高揚しながら、採集した石や昆虫、植物類を友達同士でいつまでも見せ合っていました。
今回の学習では、地元の川が“学びのフィールド”として多様な切り口を持っていたことだけではなく、自分たちの住むまち、自然についてより愛着を持ち、地域を再発見する機会にも結びついたようです。 |
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地元の達人による解説はわかりやすく、児童たちは熱心に取りくんでいました |
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「ほら、みて!こんなの見つけたよ」自分たちが見つけた「宝物」を次々に披露 |
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