ほくりく学ぶくん通信
ほくりく学ぶくん通信
めざせ!「小学生インタープリベント2002」
長野県・白馬村 松川自然探索会
地域に潜む“宝”を発見した自然観察
 一通り砂防について学んだ後は、「河原の石」「植物」「昆虫」の3テーマに分かれて、松川の自然探索が行なわれました。
 これらの講師は、地元の専門家にお願いしました。とくに自然をフィールドにした総合的な学習では、こうした協力と連携は不可欠です。
 3班に分かれた児童たちは、短い時間でしたがそれぞれのテーマでの自然探索に夢中でした。河原では講師の指導のもと、銅の原石をはじめ、子どもたちの観察だけでは気づかない珍しい石を採集して、地元・松川が持つ意外な側面を見出していました。また、河川敷では思いのほか蝶やバッタなど昆虫類が多く生息していることに驚き、多様な植物の分布や繁殖の仕組みなどを学びました。マクロな視点で自然に触れる機会が少ないだけに、自然探索が終わったあとの児童たちは、自分たちの発見に高揚しながら、採集した石や昆虫、植物類を友達同士でいつまでも見せ合っていました。
 今回の学習では、地元の川が“学びのフィールド”として多様な切り口を持っていたことだけではなく、自分たちの住むまち、自然についてより愛着を持ち、地域を再発見する機会にも結びついたようです。
地元の達人による解説はわかりやすく、児童たちは熱心に取りくんでいました

「ほら、みて!こんなの見つけたよ」自分たちが見つけた「宝物」を次々に披露
「小学生インタープリベント
2002」での成果発表に期待
しています
松本砂防工事事務所・調査課長
大井 孝輝
 松本市では本年10月、砂防・治山を中心とする防災に関する国際会議である「小学生インタープリベント2002」が開催されます。この春から「総合的な学習」がスタートしましたが、管内7校および松本市の1校、計8つの小学校を対象とした学習テーマも、この秋のイベントでの発表を意識した内容で進められています。国際会議という貴重な機会と雰囲気を体験してもらいつつ、日頃の学習成果を発表しあい、他校との交流を行うことはとても有意義であり、子どもたちにとっても、かけがえのない経験につながると考えています。
 この春以降、砂防施設の見学会を中心に活発な学習活動を支援してきました。先生方からの積極的な支援・協力依頼の要望が多く、そのことが総合的な学習の中身をより濃いものにしています。「小学生インタープリベント2002」での学習成果の発表を、とても楽しみにしているところです。
 
国土交通省北陸地方整備局