阿賀川について
川とふれあう/地域-あががわ木炭庵ひろば-
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- 木炭庵ひろば
整備の目的
当事務所では、阿賀川の河道内に繁茂している、治水上支障となる樹木を、環境面にも配慮しつつ必要に応じて伐採しています。以前は、伐採して樹木を野焼きにして処分していました。しかし、平成9年に、「廃棄物の処理および清掃に関する法律」が改定され、野焼きが禁止になりました。そこで、樹木を有効利用するために、木炭にしてリサイクルしようという目的で、炭焼窯を築造し、「木炭庵」と名づけました。

築造された炭焼窯(平成11年完成)

現在の炭焼窯
木炭庵ひろばへのアクセス
阿賀川と湯川の合流点付近にかかる蟹川橋の右岸側、大きな情報表示板が目印です。

施設マップ
この「あががわ木炭庵ひろば」は、湯川放水路水環境整備事業の一環として、地域の皆さんに河川の環境について知ってもらうため、炭焼窯である「木炭庵」の周辺を公園として整備したものであり、平成16年5月に一般開放されました。
ひろば内には、以下の4つのスペースがあり、河川のことについて広く学ぶことができるようになっています。
木炭庵製造 体験広場
阿賀川河川事務所では、河道内にて水の流れを妨げている樹木を、必要に応じて、環境に配慮しながら伐採しています。その伐採した樹木を、この木炭製造体験広場で木炭にし、リサイクルしています。
焼いた炭は、水質浄化観察広場で、水質の浄化のために使われます。
木炭窯は2つあり、1度に大量の炭を焼くことができる新炭焼窯と会津地方に古くから伝わる伝統的な白炭窯(別名:赤目窯)があります。イベントや見学会、総合学習の時には、白炭窯を使って炭の窯出しの体験をしています。

総合学習時の炭の窯出し体験の様子

職人さんによる窯出し
旧炭焼窯(白炭窯、別名:赤目窯)
昭和30年代に会津地方の山間部で使われていた炭焼窯を再現したものです。1回あたり約80kgの炭を作ることができます。高温(1,000℃)で作られ、まだ冷めきらない状態で炭を窯から出し、砂や灰で急激に冷やすことにより、硬い炭ができます。表面が灰白色となるために「白炭」と呼ばれ、高級な炭として知られる備長炭もこの白炭の仲間です。火付きは悪いですが、火持ちの良いのが特徴です。
この炭焼窯を使って、炭焼き体験を行っています。

水質浄化観察広場
水質浄化施設は、水の汚れている南四合川(湯川支川)の水質を浄化する過程を見ることができます。
施設は、木炭浄化水路と、植生浄化池に分かれており、炭の力と、植物の力で水質を浄化しています。また木炭浄化水路で使われている炭は、木炭製造体験広場で焼いた炭を使っています。

木炭浄化水路

植生浄化池
木炭浄化の仕組み
下図のように水路の真ん中に置いた木炭を詰めたカゴの中をよごれた水が通過することにより、木炭の効果で水質を改善します。

浄化水路断面図
炭はなぜ水をきれいにするのか
木炭には、無数の細かい穴が開いており、その穴が水中の細かいゴミなどを吸着し、そのはたらきにより水の透明度が上がります。
また、その細かい穴にはたくさんの微生物が住み付きます。その微生物が水を汚す原因となっている物質を分解してくれるため、水質が改善されます。


植生浄化池の仕組みは?
池に生えている植物によって流れが緩やかになることで、水の濁りの成分が沈殿し、また植物がチッソやリンを栄養分として吸収することにより浄化されます。

木炭庵ひろばに関するQ&A
木炭庵ひろばについて
- Q.見学するには、どうすればいいの?
- A.木炭庵ひろばは入場無料であり、説明用にパネルも設置されているので自由に見学することができます。団体での見学会や、総合学習で使用したい場合には、阿賀川・川の達人の会もしくは、阿賀川河川事務所工務課開発調査係までお問い合わせください。
- お問合せ先
阿賀川・川の達人の会事務局 0242-28-1299
阿賀川河川事務所 0242-26-6442(代)
炭焼窯について
- Q.窯が2つあるけどどう違うの?
- A.①白炭窯(左側)できる炭…白炭(備長炭はこちらのタイプ)
火入れ~窯出しまで2日間、1度に80kgの炭を焼くことができます。 - ②新窯(右側)できる炭…黒炭(市販の安価なもの)
火入れ~窯出しまで1日間、1度に400kgの炭を焼くことができます。 - Q.炭の主な原木は?
- A.ヤナギ、ニセアカシア、クルミなど(河道内の伐採木)
- これらの木はあまり炭にするのには適さないのですが、あくまで河道内の伐採木のリサイクルという目的のため、これらの木を使用しています。
- ちなみに、一般に備長炭と呼ばれる高級な炭は、ウバメガシを原料としています。その他にもクヌギやコナラといった木が炭にするのに適しており、福島県内では阿武隈山系にクヌギ・コナラの良質な原木が数多くあり、製炭が盛んに行われていました。
- Q.原木が木炭になった場合どれだけ小さくなるの?
- A.使用する木や、気象条件、伐採してからの期間によって多少異なりますが、重さで約1/4以下、大きさ(体積)で約1/3以下になります。
- Q.焼いた炭を分けて欲しいんですけど…。
- A.木炭庵で焼いた炭は主に水質浄化に使用しています。また、炭の材料となる伐採木も、毎年秋に鳥の営巣が終わってから状況に応じて伐採するため、どれだけの量になるかわかりません。木炭庵ひろばでイベントや、見学会等を実施する場合に、地域の皆様に、河川事業に対する理解を深めていただくため、少しの量ではありますが、木酢液と一緒に特製の箱に入れて皆様にお配りしています。よって、特定の個人にお配りするということはできません。
水質浄化施設について
- Q.どのくらいの炭を使ってるの?
- A.(木炭庵ひろばにある浄化施設)
- 木炭カゴの配置 タテ・ヨコ50cm×長さ10m×7列=17.5m3
- 木炭必要量 17.5m3
1袋は0.07m3なので、約250袋.また、0.07m3=約8kg 8kg×250袋=2,000kg(生木にすると体積は約3倍なので、約52m3=約8,000kg) - 木炭の交換 年1回(現状)(柳原第1、第3樋管の浄化施設 1箇所あたり)
- 木炭カゴの配置 タテ・ヨコ50cm×長さ30cm×1列
- 木炭必要量 7.5m3=約108袋=860kg(生木にすると約22.5m3=約3,440kg)
- 木炭の交換 年1回(現状)
情報表示板について
- Q.水質の表示について詳しく知りたい!
- A.木炭庵ひろばでは、自動水質監視装置にて新湯川の水質(BOD)を簡易的に機器測定しているものであり、阿賀川宮古地点の水質と共に以下の基準で表示しています。
- 「大変きれいな水」…BOD 2.0mg/l以下
- 「きれいな水」…BOD 2.1~3.0mg/l
- 「すこしよごれた水」…BOD 3.1~5.0ng/l以下
- 「よごれた水」…BOD 5.1~8.0mg/l以下
- 「大変よごれた水」…BOD 8.1mg/l以下
その他にも疑問なこと、知りたいことがありましたら、下記までお問い合わせください。
国土交通省 北陸地方整備局 阿賀川河川事務所 工務課
福島県会津若松市表町2-70
TEL:0242-26-6441(代)
各種パンフレットダウンロード
下記のリンクを右クリック→対象ファイルに保存でダウンロードしてください。
なお、2次配布や加工しての配布・販売は禁止しております。
イベント・総合学習等の実施状況
- 平成21年9月9日
- 見学会(会津若葉幼稚園)を実施しました。
- 平成21年9月2日
- 総合学習(坂下小)を実施しました。
- 平成21年5月22日
- 見学会(菅原若葉幼稚園)を実施しました。
- 平成21年5月14日
- 見学会(会津若葉幼稚園)を実施しました。
- 平成17年11月2日
- 見学会(会津若葉幼稚園)を実施しました。
- 平成17年9月6日
- 総合学習(若松三中)を実施しました。
- 平成17年6月28日
- 女性のためのあいづ社会科見学にて、木炭庵ひろば見学。
- 平成17年5月27日
- TV取材(よみうりテレビ 遠くへ行きたい)野村真美さん(女優)来訪!!
- 平成16年11月4日
- 見学会(山形高畠町)を開催しました。
- 平成16年9月28日
- 総合学習(坂下小)を実施しました。
- 平成16年9月21日
- 総合学習(荒立小)を実施しました。
- 平成16年9月19日
- あががわ木炭庵ひろば開園式を行いました。
お問い合わせ
国土交通省 北陸地方整備局 阿賀川河川事務所 工務課
福島県会津若松市表町2-70
TEL:0242-26-6441(代)