国土交通省北陸地方整備局

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下水汚泥の有効活用
厄介者から有効資源へと変身
下水汚泥は、一般家庭や工場等からの排水を下水処理場で浄化したときに発生する汚れや微生物の固まりです。これまで、下水汚泥は産業廃棄物として厄介者扱いされ、そのほとんどが埋め立て処分されていましたが、近年は建設資材等の原料やクリーンエネルギーをもたらす有効な資源として注目され、さまざまな形で利用されています。
北陸地方の下水汚泥の利用用途と再利用率(H14年度)
◆新潟県阿賀野市(吸水性陶管)
新潟県阿賀野市ではこれまで、下水汚泥を産業廃棄物として処分してきましたが、資源として有効に利用するため、平成15年度より汚泥を炭化炉で約800℃の高温で燃焼させて作った炭化物を、地場産業である吸水性陶製品(陶管)の原料に100%再利用しています。この吸水性陶管は、水田の土地改良に利用されています。
◆富山県(溶融スラグ)
富山県西部の小矢部川流域下水道では、二上浄化センターの汚泥溶融炉において、下水汚泥を約1,350℃の高温で溶かし、溶融スラグを生成しています。
溶融スラグは、ダイオキシン等の有害物質が含まれない安定した物質で、舗装用のレンガなどの建設用資材やコンクリート製品などに有効利用されています。
溶融スラグ 溶融スラグを利用したコンクリート製品
◆石川県(消化ガス発電)
石川県加賀市の大聖寺川流域下水道では、下水汚泥を処理する際に発生する消化ガス(メタンガスが主成分)により発電を行っており、処理場で使用する電力の一部を賄っています。消化ガスは、燃やしても窒素酸化物等の大気汚染物質が発生しないクリーンなエネルギーです。
ECO用語 「バイオマス・エネルギー」
森林の樹木や落葉、麦わら、家畜の糞など、生物体を構成する有機物をエネルギー資源として利用するのが、バイオマス・エネルギーです。下水汚泥を利用した発電はバイオマス・エネルギーの代表例です。下水道は下水汚泥等処理の際に発生する資源を有効に活用する仕組みが確立された社会資本であり、地球温暖化の防止や循環型社会の構築に役立っています。
下水汚泥による発電のながれ
関連サイト
  建政部まちづくりと住宅
http://www.hrr.mlit.go.jp/kensei/machi/gesui/intro_1_2.html