はじめに

第1章
新潟県中越地震の概要
第2章
北陸地方整備局所管施設
等の被害及び応急復旧状況
第3章
様々な支援の取り組み
第4章
北陸地方整備局所管施設
等の本復旧及び復興
第5章
地震発生後の動き
第6章
地域への情報提供
第7章
参考資料



国土交通省
北陸地方整備局


第3章 様々な支援の取り組み

第11節/国道291号の復旧
1.被災状況
2.直轄権限代行による災害復旧
3.緊急に行われた各種調査
4.降雪までの壮絶な緊急復旧
5.復旧計画の策定
6.本格的な復旧工事の開始
7.復旧工事の進捗状況
8.復興・活性化を支援する道路復旧

8  復興・活性化を支援する道路復旧
 「日本の原風景」とも呼ばれている国道291号権限代行区間においては、アメリカで実践されている「シーニックバイウェイ」を参考として、新潟県中越地域に相応しいように発展させた「ふるさとニッポン・よりみち街道『中越』」のプロジェクトを踏まえ、中山間地における災害復旧のパイロット的な位置づけとして、沿道の景観や自然環境への配慮、交流促進を考慮した道路復旧を行っている。
 平成16年12月10日の中越地震土木学会調査団からの緊急提言に発し、平成17年4月の「中越地震復興シーニックバイウェイフォーラム」で市民とともに考え賛同を得るといったプロセスを経ながら、10月4日、東京大学大学院の家田仁教授を会長とし、学識経験者、各道路管理者、地域の代表から構成される「ふるさとニッポン・よりみち街道『中越』推進協議会」(事務局は道路部道路計画課と長岡国道事務所調査課)を立ち上げた。協議会では、真に被災地域の住民に喜ばれ、地域で持続できる「道」を通じた復興と活性化を支援する具体策を考えており、それらの提案を考慮しながら、権限代行の工事完了目途である平成18年秋まで対応していくこととしている。
 現在までに、切土ラインに丸みを持たせた施工、ススキなど地域の在来種を使った法面植生、景観に配慮した防護柵の設置や道路空間を有効利用したビュースポット用のスペース整備などの配慮を行っている。
 フォーラム実施状況を写真3-11-20、フォーラムパネリストとの現地視察状況を写真3-11-21、協議会立ち上げの状況を写真3-11-22、切土ラインに丸みを持たせた施工状況を写真3-11-23に示す。
写真3-11-20 中越地震復興シーニックバイウェイフォーラム実施状況 写真3-11-21 フォーラムパネリストとの現地視察状況
写真3-11-20
中越地震復興シーニックバイウェイフォーラム実施状況


写真3-11-21
フォーラムパネリストとの現地視察状況


写真3-11-22  10月4日の協議会立ち上げの状況 写真3-11-23 切土ラインに丸みを持たせた施工
写真3-11-22  10月4日の協議会立ち上げの状況

写真3-11-23 切土ラインに丸みを持たせた施工

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