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日本は国土の約6割が豪雪地帯で、また世界有数の多雪国であるため、雪による災害も多く発生しています。道路への雪崩は、安全な走行の障害となるばかりでなく、ときには、道路利用者の人命にもかかわる被害をもたらすことがあります。
雪崩発生の概念
雪崩対策施設には、大きくわけて二つあります。
予防施設
雪崩発生斜面で雪崩の発生を予防する施設。
防護施設
発生した雪崩に対し、その走路及び堆積区に構造物を設置し、雪崩を防護する防護施設。
雪崩予防柵は、雪崩発生区の斜面に設置される、予防工法の中でも確実性の高い工法です。表層、全層雪崩の両方に対応することができます。
吊枠は、三角錐上の枠組みを斜面上方のアンカーからワイヤーで吊り、雪の移動を防止する施設です。
吊柵は、吊枠と同様にワイヤーロープで柵をつるす方式で、機能的には雪崩予防柵と同じです。
スノーネットは、全層又は表層なだれの防止を目的として設置されるもので、積雪を支えたり、なだれの流下を防止するためにたわみやすいネットを用いたものです。
せり出し防止柵は、山川斜面に降り積もった雪が滑って、路線に雪がせり出してくることを防止するために路線脇に設置します。
雪庇予防柵は、吹溜め型と吹払い型とがあり、いずれも崩落雪の原因となる雪庇の発達を抑制することが目的です。
スノーシェッドは、道路に屋根を設けた雪崩対策施設です。雪崩を屋根面上を通して滑走させ、谷側へ流下させます。
減勢工は、雪崩の全部を阻止することを目的としたものではなく、その勢力、量の一部を削減することを目的としています。
誘導工は、雪崩の走路に設置し、被害の生じない方向へ雪崩を誘導することを目的としています。
雪崩に対する技術開発