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除雪トラック
除雪グレーダ
路面の積雪が5~6cm以上になると車両の走行速度が低下し、車両の走行が困難になります。そのため比較的高速作業が可能な除雪グレーダなどにより、路面に積もった新雪を路側または路外に除雪します。
通行車両によって踏み固められた路面上の圧雪を放置すると車両の荷重等によって、路面の凹凸やわだち掘れが進行し、走行性を著しく低下させます。これを事前に防止するため、路面上の圧雪を除雪装置のエッジ等により削りとり、路面の平坦性を確保します。
ロータリ除雪車
除雪ドーザ
新雪除雪や路面整正によって除去された雪は、降雪と相まって路側帯に堆雪し雪堤となり、除雪回数が進むにつれ車道幅員を狭めます。拡幅除雪は、次期降雪に備えた堆雪帯の確保と交通障害となる雪堤の除去を目的に投雪や掻き出し作業を行います。
バックホウ
一般に路肩の雪堤が高くなると、段切りや掻き落としにより雪堤を低くしますが、沿道に民家が連なる箇所や堆雪余裕幅がなく通常の拡幅除雪が困難な場合、ダンプトラックに雪を積み込み雪捨て場まで運搬除雪を行います。
凍結防止剤散布車(乾式)
凍結防止剤散布車(湿潤式)
路面に積雪や水分があり、路面温度が0℃以下に降下すると、凍結により車両がスリップしやすい状態となります。路面の凍結が予想される場合や凍結が生じた場合、カーブや急勾配、橋梁などに凍結防止剤を散布して、凍結を防ぎます。
小形除雪車
小形除雪機
歩道上の雪が多くなり歩行が困難になるとやむを得ず車道部を通行することになり、交通安全上問題が生じます。歩道除雪は、主としてハンドガイド式の小型除雪機や搭乗式の小型除雪車で除雪します。
山間部の斜面に面した道路では、斜面に積もった雪や雪庇が成長してくると道路側に張り出して崩落する危険があります。雪庇処理車で雪庇を切り落とし、切り落とされた雪庇は、ロータリ車などで処理します。
一般的に多車線道路は交通量が多く、一般車が比較的高速で走行しているため除雪機械が分散して作業を行うと一般車の割込み等による事故が発生する危険性があるため、除雪機械は梯団編成を組んで雁行しながら片側全線をワンパスで施工します。
交差点は道路の中でも歩行者及び車両が集中する部分であり、その除雪に当たっては、除雪機械の種類とその作業範囲、作業効率、安全等へ配慮する必要があります。交差点内に雪を極力残さないように除雪グレーダ等で作業を行います。
トンネル坑口や道路標識等に付着した雪が落雪すると危険なために除雪を行います。また、トンネル天井部や橋梁にできたつららが落下すると危険なため、つらら処理を行います。
道路標識に付着する着雪の防止対策として、標識板を下向きに傾斜させたものや標識板上部に屋根やひさしを取り付ける工法が採用されいます。
除雪方法の技術