富山県新湊市立堀岡小学校は、伏木富山港・新湊地区(富山新港)の近くに位置し、歩いて行ける場所に海があります。しかし、浜辺がないため、国際貿易港として重要な港なのですが、子供たちにとってはあまり関わりが深い場所ではありません。
同小学校では、3年生の社会科学習に伏木富山港を取り上げ、暮らしや文化を支える「みなと」を学習しています。学習を進めるなかで、インターネットで調べたことや家族や地域の方々から聞いたことなどが、子供たちの体験に伴っていないことが先生にとって課題となっていました。そこで、伏木富山港湾事務所が主催で行っている「みなとの見学会」を利用することになりました。見学会では、港の役割や貿易の内容、港内の船について体験して学ぶことができます。
また、3年生の総合学習では第1学期「地域」をテーマに学習し、第2学期はさらに視野を広げ「世界と友達になろう」というテーマで進めています。今回の学習では、子供たちがこれまで意識していなかった「みなと」が生活と密着した重要な場所であること、「みなと」は世界につながる玄関口であること、そして、地域が貿易を通じて世界とつながっていることなどを学びました。最終的には学習発表会で学習の成果をまとめる予定です。
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