ほくりく学ぶくん通信
ほくりく学ぶくん通信
総合学習のひろば
大河津分水をテーマに、地域を学ぶ
若竹タイム「大河津分水をたずねて」の発表会
 新潟県分水町立分水小学校では、総合学習の時間を「若竹タイム」と呼んでいます。「地元の良さに気付き、より良い郷土を築くために自分なりの考えを身に付ける」を目標に、地域に根差したテーマを選び学習を進めています。
 今年度のテーマは「水の文化と良寛の里・分水」です。
 この大きなテーマのもと、3年生から6年生は、学年でサブテーマを設定しています。4年生が選んだサブテーマは「大河津分水を訪ねて」でした。4年生の児童の皆さんは、年間にして約40時間、「大河津分水」についていろいろな角度から学習を続けています。
 まず、児童たちは、大河津分水を訪れ、各自が調べ課題を見出すことから始めます。児童から上げられた主な調べ課題は、「信濃川」「大河津分水」「洪水」に始まり、「おいらん」「桜」、さらには「魚の種類」「ゴミ」など多岐にわたりました。いくら「大河津分水」が地元にあるとは言え、クラス単位で「信濃川」に出かけることは容易ではありません。そこで活用されたのが「信濃川大河津資料館」です。資料館は、映像や資料、模型やパネルなどで大河津分水の歴史から構造まで案内展示されており、信濃川についても学べる施設になっています。
 担当の先生方の努力もあります。4年生担当の先生方は、事前に何度も資料館を訪れ、単元構成などの事前準備を
 万全にした上で資料館を活用しています。通常は資料館のガイドによる説明がありますが、同校が2 度目に訪れた時は、先生自らが案内や説明をすべてこなすほどでした。
  同校では以前から、社会科の授業で大河津分水を取り上げていました。総合学習の内容がより深化、多様化したことで、「信濃川大河津資料館」に対する同校のニーズはいっそう高まっているようです。
信濃川大河津資料館
 
【所在地】 新潟県西蒲原郡分水町五千石
【料金】 無料
【見学時間】 9:00〜16:00
【休館日】 原 則、月曜日
【連絡先】 0256-97-2195 (代表)
【ホームページ】 http://ohkouzu.jp/
応援します、総合学習
このコーナーでは、地域に根ざした総合学習テーマやプログラムの支援をしている、北陸地方整備局管内の総合学習担当者をシリーズでご紹介します。どうぞお気軽に声をかけてください。そして相談してください。きっとお役に立ちます。
今回の担当者
  五十嵐 宏彰
  飯豊山系砂防事務所
調査課
総合学習を担当して日頃、感じていること
今年行った総合学習のなかで、小学生から「全国に砂防堰堤は何個ありますか」と質問され、「全国の設置数は分かりませんが、当事務所では約170基設置しています」と答えてしまいました。小学生にとって「私は砂防のことなら何でも知っている砂防の先生なんだな」と自分の立場の重要性を知ると同時に、テーマに対してどう興味を持ってもらえるかなど、総合学習を支援することの難しさを知りました。
総合学習担当としての抱負
“支援する私たち”もレベルアップを図り、学校の先生が“依頼”したくなる、飯豊山系砂防事務所ならではの魅力ある支援メニューを提供していきたいと考えています。
今回の五十嵐宏彰が窓口を担当している飯豊山系砂防事務所調査課では、土石流模型実験、水生生物調査、炭焼き体験などの学習メニューをはじめ、砂防に関する総合学習についてのご相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。
【ホームページ】http://www.hrr.mlit.go.jp/iide/index.html
TEL(0238)62-2566(代表)
【所在地】 山形県西置賜郡小国町小国小坂町3-48
 
国土交通省北陸地方整備局