ほくりく学ぶくん通信
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上越地域の「道」と「川」をテーマに!「総合的な学習の時間」への活用に向けた冊子、まもなく完成 −高田工事事務所−
 上越地域の道路や河川などを管理している高田工事事務所(新潟県上越市)では、子供たちに身近な“道”や“川”に関心を寄せ理解を深めてもらうことを期待し、「総合的な学習の時間」への活用に向けて“道”と“川”をテーマにした冊子をそれぞれ制作中で、間もなく完成の予定です。
 冊子の制作にあたっては、管内にある小中学校等の先生方から「総合的な学習」の取り組み状況やご意見等をうかがい、進めました。
 ヒヤリングでは、「これまで“川”は多くの学校でテーマとして取り上げられているものの、“道”を総合学習のテーマとしている学校は少ない」「“道”も様々な素材を有しており、地域学習やバリアフリーなどの切り口を示すことによって、テーマとして取り上げられる可能性を十分持っている」「“川”は定番となっているが、担当する教師の側からは新鮮さに欠けるという声もある」というような取り組みの実情や意見を聞くことができました。
 一方、冊子については、「子供たちが自らの体験を通して感じた疑問から、課題を設定して解決に取り組むことが重要であり、ストレートな問題の投げかけや課題の誘導、知識を先に与えるようなツールは、かえって学習の妨げになる」といったアドバイスもいただきました。
 そこで高田工事事務所では冊子の構成を再検討。そして完成を間近に迎えたのが『見て、さわって、体験 わたしたちの“道”』と『見て、さわって、体験 わたしたちの“川”』の2冊です。
 “道”は「総合的な学習の時間」で取り上げられる機会がまだ少なく、また子どもたちの興味が“道にある物”に偏りがちであるということから、地図を切り口として“道とくらしの関わり”などに視点を広げていく構成としています。
 また、“川”については、約60問の「クイズ」と「川での遊び方」などを掲載し、楽しみながら興味・関心を深めてもらうことを期待したものとなっています。
 「道」、「川」ともに説明は最小限に抑え、いろいろな視点を示すことで子どもたちが自分なりに疑問を抱き、自分なりのテーマ設定を導き出せるようにしています。
 冊子は2月中には完成し、管内にあるおよそ100校の小学校に配布を予定しています。高田工事事務所の試みが総合学習の現場でどのように評価されるのか、その結果が待たれるところです。
写真上・「川」版に掲載されているクイズの一つ。答えはわかりますか?
写真右・「道」版の表紙。本書にも視点の広がりを期待した様々な問いかけが多数掲載されている
問い合わせ先:高田工事事務所・調査第二課
TEL 0255−21−4545
 
国土交通省北陸地方整備局