「小学生インタープリベント2002」に向けて |
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急峻な山々が連なる北アルプス。そこに源流を持つ姫川、高瀬川、梓川をはじめとした数々の河川は、いずれも流路が短く、急勾配です。上流域は崩壊地や地滑り地など脆弱な地形・地質であることが多く、下流域に土砂災害をもたらす危険をはらんでいます。
これらの河川を管轄する松本砂防工事事務所では、流域住民に対して土砂災害の恐ろしさと、それを未然に防ぐ砂防事業への関心を高めてもらうとともに、生活に密接なかかわりのある川に親しみを持ってもらうための活動を続けてきました。総合的な学習についても同様で、管内および周辺市町村の小学校に対して「砂防」をテーマに、さまざまな支援活動を展開しています。
折しも今年10月、松本市で国際防災学会「インタープリベント2002」が開催されます。これは国内外の防災関係の研究者、技術者が集い、幅広い学術交流を行うことを目的とした国際会議です。この会期にあわせて、松本砂防工事事務所では「小学生インタープリベント2002」を開催することを企画しています。この春から行なわれてきた川や砂防に関する学習を単発的な機会で終わらせるのではなく、身近な川の自然や川の災害、身の回りの防災について自分自身で調べ、学んだ結果を発表し交流する機会を設けることで、体系的で深みのある総合的な学習の機会を提供しようという試みです。
「小学生インタープリベント2002」には管内7校および松本市の1校、計8つの小学校の参加が決定しています。各校、これまでに行なわれた砂防施設の見学や川でのさまざまな体験学習の成果を、この秋のイベントで発表するべく準備を進めています。 |
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