「道路は総合学習のテーマになりにくい」。先生方の間からはそんな声が多く聞かれます。今春、総合学習のスタート前に行なったアンケートでも、道路を「有力なテー
マであり、具体的な活用を考えている」と回答があったのは8.1%に止まり、河川の47.6%と比べると、大きな差が見られました。
道路は本当に総合学習のテーマになりにくいのでしょうか?道路はたんに車や人が通る場所ではありません。古くからの街道には地域の成り立ちや歴史が秘められていますし、高速道路や国道などの幹線道路は地域を支える物流や交流を担っています。これらをよく観察すると、道路は実に多様な学びのフィールドであることに気付きます。今回は富山と新潟における、道路をテーマとした総合学習の事例をご紹介します。 |