魚の退避施設

排砂時における魚の退避施設工

事業概要

平成12年度完成の宇奈月ダムは、土砂流出が多い黒部川の特性に対応し、また、下流の河床の維持と海岸浸食へ寄与することも合わせて貯水池に流入した土砂を排砂する設備を有しています。
排砂は魚類等への影響を最小限に抑える様考慮していますが、更に排砂時における魚類の退避施設を整備します。

飛騨地区魚の退避施設について

本地区では堤外水路を魚の出水時及び排砂時に魚類が退避できる施設としていますが、本川の間に段差があるため、魚道を設置する必要がありました。
本魚道の対象魚は鮎やカジカであり、魚道の縦断勾配は極力緩くなるよう1/15とし、流速が遅くなるようプールタイプとしました。プール間の落差は底生魚を考慮し極力小さく0.15mに、また、底生魚のために各隔壁の一部に1:1の斜路を設けています。


魚道縦横断図

魚道平面図

H12.3完成した退避施設

魚道を上る鮎

魚の退避施設施工 計画図