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第2回鶴来緑化懇談会

1.一般国道157号鶴来バイパス道路緑化懇談会資料(第2回)

8 造成から完成に至る緑地の変遷−段階的な緑地造成−

 自然植生の緑地を整備するにあたっては、本来なら百年近くの年月が必要であるが、この計画では20〜30年後を目標としている。また、ここで計画する自然植生の多くは、その成長過程で強い日当たりを嫌う性質がある。
 このような条件を踏まえ、本計画では、20〜30年後に自然植生による緑地を概成するために、以下の工法が考えられる。

[1]先駆樹木(幼木)と自然植生の混植
日当たりに強い先駆樹木の幼木(クロマツ)と、自然植生の幼木または種子を同時に植栽し、先駆植物の緑陰に守られながら自然植生の成長を促す。
[2]自然植生のみによる直接的育成
他県の事例を参考に、自然植生の育苗された苗木のみを植栽し成長を図る。
[3]先駆樹木(高木)と自然植生の混植
日当たりに強い先駆樹木の高木(クロマツ、ケヤキ)を植栽し、その林床に自然植生の幼木または種子を植栽する。

 これら工法の中から、本計画では以下の理由により、[1]「先駆樹木(幼木)と自然植生の混植」及び[2]「自然埴生のみによる直接的育成」を主体に計画することとする。

(理由1)
[1]の幼木及び種子の先駆樹木と自然植生の混植については、計画地が広大であること、また他の沿道緑化の先進事例としてのコスト縮減を図る観点から本工法を採用したい。
(理由2)
[2]の自然植生のみを使用する工法は、他県の事例と本県の気候的差異はあるものの、本県のような気候条件における幼木成長の可能性を検証したい。
(理由3)
[3]の高木の先駆樹木による工法は、植栽当初の沿道景観に効果が期待できるが、活着の可能性および建設コストの点から導入が難しい。
[1]
先駆樹木(幼木)と自然植生
(幼木・種子)の混植
[2]
自然植生(幼木)のみによる
直接的育成
[3]
先駆樹木(高木)と
自然植生(幼木)の混植

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