1.一般国道157号鶴来バイパス道路緑化懇談会資料(第2回)
1 事業の目的−地域固有の自然植生を活かした道路緑化を目指す−
道路緑化については以前から様々なところで実施されてきたが、これからはこれまでの人工的かつ画一的な緑化だけでなく、地域固有の自然植生を活かした緑化のあり方が重要になってきている。本計画は、このような状況を踏まえ石川県における地域固有の植生を活かした道路緑化のあり方を検討するものである。
2 道路緑化の現状と課題
- 1)植樹帯の確保
- 限られた予算内で十分な用地確保が困難であり、狭小な植栽幅のなかで自然植生に配慮した緑被率の高い植栽方法を検討する必要がある。
- 2)地形上の制約
- 地形が複雑に変化する我が国においては、単調な法面が多く、今後は地域の自然環境に調和した緑化方法が求められる。
- 3)管理費の制約
- 限られた財源を有効活用するために、低コストおよび省力化を図りながら、かつ良好な沿道環境が保てる緑地のあり方が問われている。
- 4)自然環境の保全
- 地域の貴重な緑のネットワークとして、これからは周辺の自然環境と調和した地域固有の道路緑化が求められる。
3 検討方法−自然植生による緑化を、実証フィールドで試行する−
本計画では、実際のフィールドにおけるモデル緑化計画を作成し、各種工法を試行する。また、植栽後の経過をフォローアップし、その成果を道路管理者等に広報することで今後の道路緑化の推進に役立てるものとする。
- 1)事業フロー
- 2)実証フィールドの概要
- ・場所 一般国道157号鶴来バイパス(安養寺交差点付近)
- ・延長 約700m、幅 約10〜20m前後、面積 約8,000m²