1. トップページ
  2. PI情報一覧
  3. 鶴来緑化懇談会
  4. 第2回鶴来緑化懇談会
  5. 1.一般国道157号鶴来バイパス道路緑化懇談会資料(第2回)

第2回鶴来緑化懇談会

1.一般国道157号鶴来バイパス道路緑化懇談会資料(第2回)

7 植栽樹種の検討

1)自然植生の確認

 石川県植生誌(1997)から、県内平野部の主な自然植生を確認すると以下の通りである。

・タブ林(イノデータブノキ群集)
標高50mまでの海岸に近い斜面や土壌の発達した水分の多い沖積地に分布し、冬の季節風を強く受ける風背側に「オニヤブソテツ亜群集」と風衝側に「ケヤキ亜群集」がある。
「オニヤブソテツ亜群集」高木層:タブノキ、亜高木層:ヤブツバキが優占し、モチノキ、シロダモ、ヤブニッケイなど、低木層:ヒメアオキ、トベラなど
「ケヤキ亜群集」にはケヤキ、ヒサカキなどが含まれる。
・シイ林(ヤブコウジースダジイ群集)
標高0〜200mの沿岸部丘陵地が分布域となっている。
比較的土壌が堆積した斜面の下部に「モチノキ亜群集」、乾燥した尾根筋に「アカガシ亜群集」がみられる。代表的なのは羽咋市気多神社(モチノキ亜群集)。
高木層:スダジイ、タブノキ、亜高木層:ヤブツバキ、ヤブニッケイ、モチノキ、ネズミモチ、ヒサカキ、シロダモなど、低木層:ヤブニッケイ、シロダモ、ヒメアオキ、ヤツデ、ヒサカキなど
・ウラジロガシ林(ヒメアオキーウラジロガシ群集)
標高40〜250mがおおよその植生域で、ヤブコウジースダジイ群集より高いところにある。代表的なのは金剣宮の社叢林。
高木層、亜高木層:ウラジロガシ、ヤブツバキ、低木層:ヒメアオキ、ヤブツバキが優占し、チャボガヤ、ハイイヌガヤ、シロダモ、ムラサキシキブ、コシアブラ、コバノガマズミ、ウワミズザクラなどが混生

2)計画地周辺の自然植生−付近の社叢林から、多くの自然植生が確認できる−

 計画地周辺の社叢林から自然植生と思われる樹木の存在を確認したところ、短時間の調査で確認漏れのおそれはあるものの、前記自然埴生の多くがいずれかの場所で確認することができた。

■近傍社叢林の自然植生調査結果
樹種 神田白山神社
(鶴来町安養寺町地内)
春日神社
(鶴来町七原町地内)
若宮八幡神社
(鶴来町日向町地内)
守郷白山神社
(松任市木津地内)
備考
(主な階層)
タブノキ 高木層
ケヤキ
スダジイ    
ウラジロガシ  
モチノキ    
シロダモ
ヤブニッケイ        
ヤブツバキ 低木層
ネズミモチ    
ヒサカキ
チャボガヤ      
ハイイヌガヤ        
ヒメアオキ  
トベラ    
ヤツデ    
ムラサキシキブ    
コバノガマズミ        
コシアブラ         高木層
ウワミズザクラ     (?)  
その他 モミ モミ
クヌギ
ハンノキ
アカマツ アカマツ
モミ

※ ◎:大木等、特に目立つ樹種  ○:確認樹種
※ 低木層と高木層は、通常4m程度の高さで区分
※ 空欄は、今回の調査で確認できなかった樹種

■調査位置図 S=1:30,000
●守郷白山神社
●神田白山神社
●春日神社
●若宮八幡神社

前へ 次へ