「魚道」の施工について
魚道の施工手順
1.基礎工の設置
魚道(滑り台)の基礎となる部分をコンクリートで階段状に施工します。
拡大写真をご覧頂けます。
2.石の選定と洗浄
掘削時に発生した石(巨石)の選定をし、予め石積み用の石の確保を行います。石には泥や氷が付着していることがあるため、夏期は川の水、冬期は温泉を利用し洗浄を行います。洗浄することにより、クレーンでの石の吊り込み作業時の滑りを無くし、事故防止を行っています。
3.石の配置
基礎工の上に魚が行き来しやすくするためのプールや滑り台を形成します。その際に現地の巨石を使用するため、石が転倒しないように石に穴をあけ、鉄筋で固定します。
4.コンクリートの投入
石と石をくっつけるための接着剤となるコンクリートを投入します。コンクリートを隅々まで流し込むために、バイブレータを使用し締め固めます。
5.コンクリートの養生
投入したばかりのコンクリートは、固まるまでに時間がかかります。強いコンクリートを作るため、夏期であればコンクリートの温度を下げるために水をまき、冬期であればコンクリートが冷えないように温泉やヒーターを使って温めます。
6.魚道の完成
魚が行き来しやすくするために石で形成したプールや滑り台の水の流れをご覧頂けます。